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『映画ちいかわ』が描いた“恐ろしさ”の正体 問われる“正しさ”と残された呪い
「ちいさくてかわいいものたち」が、現実社会の縮図のような過酷な世界で、日々の労働に勤しみながら、ささやかな幸せを噛み締めて生きている。2025年ごろ、やたらとかわいい見た目のカブトムシのぬいぐるみを持ち歩く友人がきっかけで『ちいかわ』のアニメを配信で追いかけるように観始めた時から、本作が内包する独特の…
『令和のダラさん』は今期最大のダークホース 民俗学ホラー×コメディを両立した必見作に
近年、アニメにおいて日常のすぐ隣に潜む「怪異」を描き出したオカルト作品が、かつてないほどの熱を帯びている。『ダンダダン』や『光が死んだ夏』といった、原作コミックの時点ですでに爆発的な人気を誇り、時代の寵児となった作品群が次々と世に放たれ、ひとつの大きな潮流を形成していることは記憶に新しい。いずれも、従…
『とんがり帽子のアトリエ』『るなしい』と深い共鳴 Nakamura Hakが歌う“絶望”と“希望”
2026年春、音楽シーンに突如として現れたシンガーソングライター・Nakamura Hakが、強烈な存在感を放っている。現在、大きな注目を集めるTVアニメ『とんがり帽子のアトリエ』のエンディングテーマと、テレ東系ドラマ『るなしい』のオープニングテーマを同時に担うという異例の抜擢を受けた気鋭の新人だ。
松田陣平はズルいくらいカッコいい 『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』で上がった解像度
歴代1位の初動を記録している、劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』。第29作目となる本作は、劇場版初登場となる神奈川県警交通部第三交通機動隊の小隊長・萩原千速をキーパーソンに据え、彼女の亡き弟・研二との記憶に深く焦点が当てられている。そして同時に、本作は研二の隣に常にいた同期であり親友・松田陣平…
【ネタバレあり】『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』次回作は? 30作目の予告を考察
4月10日から劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』(以下、『ハイウェイの堕天使』)が全国公開中。バイクアクションなど見どころの多い本作の話題はもちろんのこと、SNSでも話題になっているのが映画のエンドクレジットに流れた、2027年に公開予定の次回作のティザー映像である。※本稿は『名探偵コナン…
『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』ネタバレなし解説 萩原千速に惚れずにはいられない!
2026年も、大・爆・発! 4月10日から劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』(以下、『ハイウェイの堕天使』)が全国公開中。今年も事前の盛り上がりがすごく、映画の舞台となる横浜の劇場では最大で1日に59回も上映され(※)、分刻みで準備されたスケジュールに「山手線の時刻表か」などのツッコミもあがっ…
『多聞くん今どっち!?』が傑作アニメだった理由 “いま”刺さる推し活と実存を巡る物語
アニメ『多聞くん今どっち!?』第1期の最終話が放送された。本作は一見すれば、大人気のアイドルと女子高生が繰り広げる、いわゆる「王道ラブコメ」である。しかし、これを単なる“胸キュンアニメ”の枠に収めてしまうのは、あまりにも早計であり、もったいない(実際イケメンによる胸キュンの供給も凄まじいのだが)。アニ…
名台詞に痺れる! 『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』の“ジェットコースター映画”的な魅力
街を歩けば、もう桜が咲きはじめていた。今年もこの季節がやってきたのだと、映画館に大音量で響く爆発音に想いを馳せる。劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』が4月10日に公開を控える中、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)では4週連続で過去作を放送。その栄えあるトップバッターは、最新作と同じ横浜が舞台…
『呪術廻戦』“修羅の道”を進むと決めた伏黒恵の人物像 そこに滲む諦念と覚悟を見つめる
「俺は正義の味方(ヒーロー)じゃない。呪術師だ」 これは「呪胎戴天」編で宿儺に体を奪われ、心臓をもがれた状態で意識を戻した虎杖悠仁に対し、伏黒恵が言ったセリフだ。 過去の呪術師レジィ・スターと黄櫨折、針千鈞、麗美と伏黒の戦いを大迫力で描いたアニメ『呪術廻戦』第57話「東京第一結界④」。戦闘描写…
『呪術廻戦』日車寛見は傷ついた大人の代弁者だ 杉田智和の“引き算の演技”が照らす魅力
アニメ『呪術廻戦』「死滅回游編」において、一際異彩を放つキャラクターが登場した。元弁護士の泳者・日車寛見である。池袋の劇場の舞台で、服を着たまま、どこから出てきたのかわからない風呂に水を溜めて身を沈める。そんなインパクトしかない登場の仕方なのに、彼の地に足のついた人間性によって、バランスが取れてしまう…
アニメ版『花ざかりの君たちへ』が良すぎる 振り返りたくなるドラマ版と平成の“キュン”
アニメ版『花ざかりの君たちへ』(以降、『花君』)が面白い。平成6年生まれ、流行り言葉で言えば(もう流行ってすらいないかもしれないが)一時期“平成一桁ばばあ”の類である筆者にとって、『花君』は特にドラマ版がド世代・オブ・ド世代。というより、ここ最近はシール交換が流行り、プライズにはお茶犬が、ガシャポンに…
『名探偵コナン エピソード“ONE”』で堪能する“新蘭” 思わずファンも唸る切な良い名作
2026年はアニメ『名探偵コナン』が放送30周年を迎える。平成の月曜、そして令和にかけて土曜の夜を盛り上げるだけでなく、近年は興行収入の面でも存在感を発揮し、まさに国民的アニメと言える本作。そんな『名探偵コナン』の“はじまり”を再構築し、2時間のテレビスペシャル版として作られたのが、『名探偵コナン エ…
アナイス(ANAIS)の「2025年 年間ベストアニメTOP10」 “熱”ほとばしるTVシリーズが充実
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2025年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに分け、アニメの場合は、劇場公開・放送・配信されたアニメーション作品から、執筆者が独自の観点で10作品をセレクトする。第16回の選者は、映画コラムニスト…
『ペリリュー』はなぜ戦争映画のハードルを越えられた? “英雄譚”にしなかった物語の力
デフォルメされたキャラクターデザインに馴染みがない筆者だが、戦争映画なのに人物は可愛らしいというギャップに惹かれた『ペリリュー』。観やすさと深い人物描写が共存し、物語に没入する体験があった。「食わず嫌いしなくてよかった」と思える魅力を紹介したい。
『呪術廻戦』禪院直哉はなぜこんなに“愛されるのか” 彼が体現する呪術界と自己矛盾
呪いが再び巡りはじめた。コミックス累計発行部数は1億部を突破。11月7日から公開中の『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』が11月24日までの18日間で観客動員数101万人、興行収入15.1億円を突破し(※)、シリーズの勢いは止まる気配を見せない。そんな劇場版で話題を呼ん…
山崎まさよし「One more time, One more chance」は『秒速5センチメートル』に欠かせない――“諦めきれない”感情の普遍性
10月10日から劇場用実写映画『秒速5センチメートル』が全国の映画館で公開される。本作の劇中歌としても起用されることになった、原作アニメーションの主題歌である山崎まさよし「One more time, One more chance」の魅力を改めて紐解いていく。
劇場版『チェンソーマン レゼ篇』支配の中で育まれた“呪い” 結末が示唆するレゼの真意とは
そういえば2024年に開催された「ジャンプフェスタ2025」で、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』(以下、『レゼ篇』)は2025年の“台風がくる頃”に公開されることが発表されたが、いざ映画を観終わると、“夏が終わる頃”のニュアンスのほうが印象として残っている。恋・祭・ファイヤーワークス。それぞれが美しく…
ついに公開! 『不思議の国でアリスと』は忘れていた“好き”と自分を思い出させてくれる
150年も世界中で読み継がれ、愛され続けてきたルイス・キャロルの名作小説を日本で初めて劇場アニメーション化した『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』が8月29日に公開された。劇場アニメ『不思議の国でアリスと –Dive in Wonderland-』幕間映像(60秒)|…
『鬼滅の刃 無限城編』で童磨が放つ抗えない魅力 宮野真守が完成させた“イミテーション”
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、公開直後から国内興行の記録を次々塗り替え、8月初旬の時点で累計興収は170億円台後半に到達。日本歴代興収トップ10圏に食い込んだ。中でも特筆すべきは、公開8日間での100億円突破という“日本映画史上最速”記録。コロナ禍の異例の大ヒットだった『無限列…
アニメ『九龍ジェネリックロマンス』戻れない過去に思い馳せて 記号と別れの物語を紐解く
いろんなものが変わって、なくなっていく。学生時代に通っていたTSUTAYAはもうないし、原宿で友達とランチを食べた流行りの店も、もうない。変化の目まぐるしさに拍車がかかる一方だと感じるこの頃。そんなことに辟易とする自分が、アニメ『九龍ジェネリックロマンス』に惹かれたのは必然だった。TVerで『九龍…
劇場版『呪術廻戦 懐玉・玉折』が持つ総集編以上の意味 そこにあったどこまでも青い季節
『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』が5月30日から劇場公開されている。本作は2023年の7月から8月にかけて放送されたアニメ5話分の内容というわけで、約2年ぶりに「懐玉・玉折」の物語が大きなスクリーンに映される形で戻ってきた。公開初日から3日間で、動員が約13万8000人、興行収入が約1億9800…
劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』はなぜここまで魅力的なのか リモコンが象徴するほろ苦い真実
劇場公開からわずか19日間で興収100億円を突破した劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』。これは前作の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』の推移を凌駕する成績であり、劇場版が3年連続で100億突破したことでも注目を浴びている。この100億突破とは、決して簡単なことではない。2024年にこの記録を打ち出したのは『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』と『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』の2作のみ。2023年も『名探偵コナン 黒鉄の魚影』と『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の2作だけ。日本では毎年1000本を超える映画が公開されていることを踏まえると、ますますこの結果の凄さが際立つ。一体それは何故か。本作の魅力を紐解きつつ、最新作では何が描かれていたのか考えていきたい。(※本稿には劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』の一部ネタバレが含まれます。ご了承の上、お読みください。)
『名探偵コナン 隻眼の残像』で噛み締める大人のドラマ 諸伏高明の“残像”が切ない理由
公開から4週が経った劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』は相変わらず興行収入ランキングで首位を保っている。5月11日までの公開24日間の観客動員は786万5800人、興行収入は113億6600万円。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のリバイバル上映が始まった影響で上映スクリーン数が減ってしまったものの、応…
『名探偵コナン 隻眼の残像』は悲喜こもごもな大人向けの傑作 “ネタバレなし”で魅力を熱弁
4月18日に公開された劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』。全国各地で行われた深夜の最速上映のチケットは2024年公開の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』より早く売り切れ、公開初日も都内では1日30回以上も上映する劇場も(TOHOシネマズ 新宿は39回)。例年に増して期待の高まりが伺える本作、いち作…
『名探偵コナン 隻眼の残像』は何を押さえておけばいい? 長野県警&重要要素を徹底解説
いよいよ4月18日に公開が迫った劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』。2024年の『名探偵コナン100万ドルの五稜星』同様、ラストに衝撃的な事実が我々を待ち構えているかもしれない。しかし、それがどう“サプライズ”なのかわかっていたほうがさらに作品を楽しめるというもの。 特に本作には長野県警のメンバー…
『名探偵コナン 14番目の標的』が映す毛利一家の絆 小五郎&英理の不器用な夫婦愛にも注目
「おじさんがおばさんを撃ったのは事実でも、それがイコール真実とは限らねぇんじゃないか」 工藤新一の声を使った江戸川コナンが、毛利蘭に電話越しに伝えるセリフが印象的な劇場版第2作目『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』(1998年)。4月18日に公開を控えた劇場版『名探偵コナン 隻眼の残…
『全修。』は何を描き、何を“修正”したのか? アニメに“救われた”者を再び救う
MAPPAスタジオの手がけるオリジナルアニメ『全修。』が全12話をもって完結した。すごい作品であった。TVerで『全修。』をみる 山﨑みつえが監督を、うえのきみこが脚本を、両者とMAPPAが原作を務めた本作は「天才アニメーターが新作の構想に悩む最中、腐ったハマグリ弁当を食べて異世界に転生する」…
なぜ『忍たま乱太郎』はここまで愛されているのか 今こそ観てほしい長編映画第1作「忍術学園 全員出動!の段」
大人だからこそ楽しめる「忍たま」の魅力を劇場版作品から読み解く
『最強の軍師』になぜ“沼”ってしまうのか 『劇場版 忍たま乱太郎』ヒットの要因を紐解く
公開から1カ月半以上経過したにもかかわらず、『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』(以下、『最強の軍師』)が2月3日発表の興収ランキングで追い上げを見せ、再び3位まで上昇。2月10日発表の最新ランキングでも6位をキープしている。ここまでロングランヒットしている背景として、週替わりで配布され…
『SAKAMOTO DAYS』から『レオン』まで “殺し屋”ד家族・子供”はなぜ人気なのか?
放送中のアニメ『SAKAMOTO DAYS』(テレビ東京系)が話題だ。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載中の原作はもとより、アクションシーンの迫力、カメラワークを意識した映像的な作品として高く評価されている。しかし、その魅力はもちろんそれだけではない。日常に混在する非日常的なスリルを独創的に描く本…
『名探偵コナン』降谷零の凄さ、安室透としての重要性 推理力だけじゃない“大人”の魅力
1月18日に読売テレビ・日本テレビ系にて放送された『名探偵コナン』第1150話「怪盗キッドと王冠マジック(前編)」。そこで遂に安室透役の新たな声優を草尾毅が務めることが発表された。放送まで極秘事項だったため草尾の妻であり、同じく声優である斉藤佑圭も驚いた様子をXに投稿したことが話題となった(※)。…
アナイス(ANAIS)の「2024年 年間ベストアニメTOP10」 表現の先にある“ユニークな物語”
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2024年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに分け、アニメの場合は、2024年に日本で劇場公開・放送・配信されたアニメーションから、執筆者が独自の観点で10作品をセレクトする。第12回の選者は、映…
圧倒的センスと才能の塊 2024年の覇権作『ダンダダン』を観ずして令和アニメは語れない
『少年ジャンプ+』の人気看板作、『ダンダダン』(集英社)のアニメが10月3日から放送開始となる。龍幸伸による原作は累計発行部数320万部、閲覧数4億4,000万を超えるほど人気で、実際映像化が決定した時からファンの高い期待が寄せられていた。私も連載開始日、『少年ジャンプ+』で本作の第1話を読んで頭を殴…
『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』を『ジュラシック・パーク』オタクが解説
国民的人気アニメ『クレヨンしんちゃん』の劇場版第31作『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』が公開中である。今年のテーマは“恐竜”! お金持ちのおじさんが不可能と言われる恐竜の再生に成功し、テーマパークを開いてしまった、という“どこかで”聞いたことのある筋書き。筆者は『クレしん』自体にはあまり…
『僕のヒーローアカデミア』原作完結と劇場版『ユアネクスト』 強調される作品テーマとは
現在公開中の劇場版第四弾『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』(以下、『ユアネクスト』)が公開初週で首位を獲得、3日間で60万人8500人動員、興収約8億9500万円を記録した。本作は「終章」でスターアンドストライプと死柄木弔が戦った直後、彼女が作った猶予の中でA組がダツゴクを捕…
『ルックバック』チケット料金問題とヒットの理由を紐解く 海外からも熱烈な支持?
6月28日に公開された『ルックバック』が興行で大成功を収めている。公開初日から3日間の興行収入ランキングで1位を獲得し、7月21日までに累計動員数70万人を突破、累計興行収入12億円に迫っている。筆者も2度目の鑑賞のため7月13日に映画館へ赴いたが、21時半というレイトショーに区分される時間帯にもかか…
『鬼滅の刃』“抑え”と“激動”の塩梅が素晴らしかった柱稽古編 劇場編への期待と懸念
6月30日に『テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編』が最終話を迎え、放送内でその続編にあたる「無限城編」が劇場版三部作として制作されることが発表された。つまり、我々がテレビアニメとして楽しむ『鬼滅の刃』はおそらく「柱稽古編」が最後だったというわけだ。全8話と、これまでの章の中で最もミニマルかつコンパクトに…
『ハイキュー!!』劇場版、海外で大ヒットも賛否両論の結果に ファンの反応と評価を分析
欧米のアニメ人気は依然として衰えることがないが、5月31日から北米で公開された『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が初週興行収入ランキングで7位に食い込んだのを見ると、やはりその熱を実感せざるを得ない。本作は日本で2月16日に公開され、5月1日には観客動員数699万人をもってして興行収入100億…
『呪術廻戦』脹相と偽夏油、虎杖の関係とは 渋谷事変の終幕で浮き彫りになる不気味な事実
もうすぐ日付が変わろうとしている。2018年10月31日の終わりとともに閉幕する「渋谷事変」。その最終決戦とも言える、偽夏油と高専側術師の総当たり戦が描かれた。その渦中で明かされた、新たな事実。それは脹相があのとき虎杖悠仁を殺さなかった理由……彼が“おにいちゃん”であること、そして偽夏油の正体と「極ノ…
アナイス(ANAIS)の「2023年 年間ベストアニメTOP10」 日常/非日常の曖昧さを考える
リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2023年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに分け、アニメの場合は、2023年に日本で劇場公開・放送・配信されたアニメーションから、執筆者が独自の観点で10作品をセレクトする。第5回の選者は、映画…
『呪術廻戦』真人の敗北が意味する“皮肉” アニオリ演出で下された正義の鉄槌も
アニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」も大詰め。第1期から虎杖悠仁の心を、私たち視聴者の心を削ってきた真人が遂に戦いに敗れた。2人の“天敵”としての戦いにゲームチェンジャーの東堂葵が参加。アニメだからこそ術式「ブギウギ」を使ったコンビネーションバトルがより映えた演出になっていた第44話。第45話でも再び、彼の…
『呪術廻戦』虎杖悠仁のピンチに駆けつける東堂葵 アニメ映えする“ブギウギ”の真価とは
少年漫画の主人公が仲間を失い、傷だらけになって心が挫けそうな時に颯爽と駆けつけてくれるキャラクターは、この世の中に一定数存在する。しかし、『呪術廻戦』の東堂葵はその中でも別格の存在感を放つ。例えば、『僕のヒーローアカデミア』のオールマイトのような、登場するだけで敵が一発KOできそうなキャラというわけで…
『呪術廻戦』虎杖悠仁×釘崎野薔薇×伏黒恵 “1年ズ”の思い出を今だから振り返りたい
アニメ『呪術廻戦』第2期の雰囲気が、第1期と全然違う。それは作画どうこうの話ではなく、あんなに平和に野球をしていた者たちと世界がなぜ突如こんなにも容易く失われてしまうのか、その絶望に伴う変化である。 第42話を機に海外のアニメ視聴者勢があまりの変貌ぶりを訴えるミームを投稿するようになり、それが今わ…
『呪術廻戦』釘崎野薔薇が貫く生き様 魂に関与する術式と彼女の“人生の席”
アニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」でおそらく最もショッキングな場面が描かれた第42話。宿儺のせいで大量殺人を犯してしまった虎杖悠仁は、目の前で慕っていた七海建人を真人に惨殺された。アニメオリジナルで交互に描かれた、七海がマレーシアで伸び伸びとする姿と、半身やけどを負った状態で多くの改造人間と戦う姿は、痛々…
『【推しの子】』第2期の見どころは? メディアミックスの裏側と有馬かなvs黒川あかね
アニメ『【推しの子】』の第2期が2024年に放送されることが、11月26日に開催されたリアルイベント「苺プロダクション☆ファン感謝祭 2023」にて発表された。『【推しの子】』といえば、国内のみならず海外でも広く話題を呼んだり、YOASOBIによるオープニング主題歌の「アイドル」が米ビルボード・グロー…
『ダンダダン』アニメ化に期待大! メインスタッフ情報から注目ポイントを解説
ついに、あの『ジャンプ+』で連載中の大人気漫画『ダンダダン』のアニメ化が発表された。先日アニメ化が発表された『アオのハコ』同様に、『ダンダダン』も12月16日開催の『ジャンプフェスタ2024』に作品ステージが設けられていたことからアニメ化は噂されていた。放送時期は2024年とのこと。同じく『ジャンプ+…
『呪術廻戦』虎杖悠仁にとって“大人”であり続けた七海建人 その存在の意味深さを考える
渋谷の街も、虎杖悠仁の心も、もうめちゃくちゃだ。アニメ『呪術廻戦』第41話「霹靂-弐-」では、伏黒恵が召喚した式神・魔虚羅と宿儺の戦闘に巻き込まれ、多くの人が命を落とした。オープンタイプの領域展開を繰り広げた宿儺。狗巻棘のおかげで建物内に避難していた人々も、一瞬にして術式の対象として切り刻まれた。有機…
『アオのハコ』はアニメと相性抜群? ジャンプ史に残る恋愛漫画の映像化に期待すること
11月20日、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の漫画『アオのハコ』のアニメ化が発表された。本作のアニメ化に関しては12月16日開催の「ジャンプフェスタ2024」に『アオのハコ』のステージがあると発表された時から噂されていた。従来の「ジャンプフェスタ」のステージは、主にアニメ化されている/される作…
『呪術廻戦』伏黒恵が命を賭して呼び出した式神とは 術式「十種影法術」を紐解く
漏瑚と宿儺の壮絶な戦いが描かれたアニメ『呪術廻戦』第40話「霹靂」。原作よりも長く、丁寧にあらゆるシーンを舞台に描かれた伏黒恵と甚爾の戦いと、漏瑚と宿儺の戦いは美しすぎた。 絵コンテ・演出・作画(フーガの炎の大部分)を担当した土上いつきは奥行きを感じさせる空間を意識したアクションを得意とすることで…
『進撃の巨人』のメッセージを解説 エレンとアルミン、ミカサが辿り着いた結末の意味とは
10年間、映像で紡がれてきた『進撃の巨人』の幕が閉じた。突如現れた巨人によって存続が危ぶまれる人類。生き残った人々は壁の中に住んでいたが、ある日それは破壊され、侵入してきた巨人によって目の前で少年の母親は食い殺される。アニメ史上最も残酷でセンセーショナルな第1話の一つとしても知られるこの描写に限らず、…
『呪術廻戦』なぜ宿儺は伏黒恵に固執するのか 『日本書紀』に登場する“モデル”との共通項
呪いの王が、渋谷で目を覚ました。アニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」も折り返し地点となってきたが、第39話はおそらくこれまでの放送の中で最も衝撃的な展開を描いたのではないだろうか。陀艮を滅多刺しにして祓った伏黒甚爾、彼に次の戦いを挑まれた伏黒恵、漏瑚によって“身体を燃やされた”七海建人、禪院直毘人、禪院真希…
『呪術廻戦』「渋谷事変」“禪院全員集合!”が意味すること 伏黒甚爾の暴走がいま始まる
アニメ『呪術廻戦』第38話「揺蕩」で、七海建人が叫んだ「集合!」の合図。しかし、その号令は奇しくも伏黒恵、伏黒甚爾、禪院真希、禪院直毘人と4人の禪院が一堂に介するものになってしまった。 陀艮の領域に引き込まれてしまった七海建人と禪院真希、禪院直毘人。必中効果のある「死累累湧軍」をくらい、3人と…
『呪術廻戦』「渋谷事変」で活躍する冥冥にとっての倫理 弟・憂憂との関係と能力を解説
アニメ『呪術廻戦』の「渋谷事変」も折り返し地点に差し掛かろうとしている。初っ端から虎杖と蝗GUYの戦いが描かれ、それを皮切りに五条悟と漏瑚ら呪霊組との戦い、呪詛師たちとの戦い、脹相との戦いが繰り広げられてきたが、いよいよ冥冥の本格的なバトルが映し出されていく。冥冥は意外と、虎杖と共に行動してきたゆえに…
脹相はなぜ“怒っている”のか? 呪胎九相図の仏教絵画との関係や物悲しい過去を振り返る
アニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」の戦いも激化してきた。冥冥は偽夏油と対峙し、彼の呪霊操術によって召喚された特級特定疾病呪霊(とっきゅうとくていしっぺいじゅれい)の疱瘡神(ほうそうがみ)の領域に飲み込まれてしまう。伏黒恵と別れた虎杖悠仁は、渋谷駅構内で自分を殺そうとしている九相図の一人、脹相と鉢合わせてし…
『呪術廻戦』“五条悟爆誕”によって崩れた世界の均衡の意味を考える
アニメ『呪術廻戦』第35話「降霊」で描かれた、呪詛師と呪術師の戦い。本当に不運というしかない猪野琢真の、オガミ婆とその孫……禪院甚爾を降ろされた孫とのマッチアップ、そして虎杖悠仁、伏黒恵と粟坂二良のバトルはアニメだからこその演出が多く、見応えがあった。 オガミ婆と粟坂が残虐な呪詛師だったことは…
『呪術廻戦』「渋谷事変」七海建人、虎杖悠仁らにとって“五条悟”とは 奪還がいま始まる
「アナタにとって五条悟とは?」 そんな質問から始まった、『呪術廻戦』第33話「渋谷事変 開門」。「先生!」といち早く答える虎杖悠仁、「恩人です」と答える伏黒恵、「よく知らない」と答える釘崎野薔薇、「バカ」と口を揃える2年組、そして七海建人は「軽薄、個人主義」と語った。それぞれの想いがあって、いま獄…
『呪術廻戦』おやすみ、五条悟 現代最強の術師が「渋谷事変」で封印されてしまった理由
「五条悟が、封印された」 アニメ『呪術廻戦』第33話「渋谷事変/開門」のラスト、虎杖悠仁がメカ丸から伝え受けた言葉は、残された呪術師に限らず、人間界にとって衝撃的な内容のものだった。花御を祓い、漏瑚と真人、脹相との戦いでも圧倒的な強さを見せつけた五条。彼は呪霊組が「するはずがない」と高を括っていた…
『呪術廻戦』で描かれる、日常の地続きにある呪いと恐れ 真人たちの強さを推し量る
渋谷に“呪い”が渦巻いている。その渦中にいるのが特級呪霊だ。第1期で五条悟と対峙した漏瑚、虎杖悠仁と東堂葵をはじめとする高専生と戦った花御、改造人間で虎杖の心を砕いた真人、常夏の様相の隠れ家で海に浮かんでいた陀艮。この4体が中心となる「渋谷事変」は、改めて『呪術廻戦』の世界観が日常の地続きにあることを…
非術師視点の『呪術廻戦』 被害者多数の「渋谷事変」から考える一般社会と呪術界の距離感
“スクランブル交差点で、大量の人間が吸い込まれていった”。その現場を目撃しない限り、理解の追いつかない事態が渋谷ハロウィーンで起きている。『呪術廻戦』「渋谷事変」がいよいよ開幕した。 与幸吉が残念ながら真人に及ばず、大健闘したのちに殺された日からざっと10日後の2018年10月31日の渋谷、時…
『呪術廻戦』メカ丸/与幸吉の裏切りのやるせなさ 『ミミズ人間4』を使った秀逸な演出も
ついに始まった、「渋谷事変」へのカウントダウン。9月7日放送の『呪術廻戦』第31話(第2期7話)「宵祭り」というタイトルは、まさに呪霊サイドにとって祭日の“前夜祭”を意味する。その祭りの主人公は、歌姫から明かされた裏切り者・メカ丸こと与幸吉だ。 メカ丸はその姿かたちのインパクトが大きいキャラクター…
『呪術廻戦』「渋谷事変」に立ち向かう虎杖悠仁 第1期を通して得た呪術師としての自覚
ついに放送開始となる『呪術廻戦』「渋谷事変」は舞台が現代に戻り、再び虎杖悠仁を主人公とした物語として進んでいく……。とは言ったものの、「懐玉・玉折」や『劇場版 呪術廻戦0』を観た後だと、『呪術廻戦』が虎杖悠仁だけの物語には到底思えないのだ。五条悟、夏油傑、乙骨憂太、伏黒恵、釘崎野薔薇、禪院真希、狗巻棘…
『呪術廻戦』「懐玉・玉折」を経ての『劇場版 呪術廻戦0』 夏油一派への眼差しの変化
五条悟と夏油傑の間に何が起きたのか。彼らの青い春の様子が垣間見えた『呪術廻戦』「懐玉・玉折」を観ると、改めて『劇場版 呪術廻戦 0』の見方が変わってくる。 乙骨憂太という主人公に対し、“悪者”と位置付けられた夏油傑。彼の過去を知った今、新宿・京都で「百鬼夜行」を起こした彼の周辺にいる人物たちの解像…
『呪術廻戦』「渋谷事変」鑑賞前に“思い出しておきたいこと” 凄惨な物語への心構え
アニメ『呪術廻戦』第2期、「懐玉・玉折」と閑話エピソードを経ていよいよ8月31日から「渋谷事変」の放送が開始される。本誌で「渋谷事変」が連載されていた時、いつかアニメ化に際してこれを映像として観る日が来るのかと思っていたが、いざ目の前に迫るとテレビの前に座って観るだけだというのに、足がすくんでしまうも…
『呪術廻戦』五条悟が見た夢の主人公が夏油傑だった理由 「懐玉・玉折」が意味するもの
アニメ『呪術廻戦』の「懐玉・玉折」の幕が下りた。アニメ勢や『劇場版 呪術廻戦 0』から本作の世界に足を踏み入れた視聴者は、未曾有のテロを起こしたあの夏油傑にこんな痛ましい過去があったことに驚いたかもしれない。しかし、真に驚くべきは、彼が道を外した理由が想像以上に“理解できる”ものだったことだろう。…
『呪術廻戦』恵の父・伏黒甚爾が物語全体に発した存在感 知ると切ない“クズ”の背景
放送中のアニメ『呪術廻戦』第2期の「懐玉」が終わり、過去編は残すところ「玉折」の放送となった。7月27日に放送された第28話は終始圧巻。別アングルで映される天内理子の死を皮切りに、夏油傑と伏黒甚爾の戦闘が始まり、夏油は敗北した。しかし、その後「盤星教」に天内の死体を届けた帰りの甚爾の目の前に、彼が倒し…
『呪術廻戦』「懐玉」で描かれた“最強”ではない五条悟 彼の“青のすみか”を考える
「君は五条悟だから最強なのか。最強だから五条悟なのか」 そんな言葉を、『劇場版 呪術廻戦 0』で夏油傑は問いかけた。“最強キャラ”というのは、たびたびコミックス・アニメ界隈で登場するが、なかでも『呪術廻戦』の五条悟はかなり強い。ほぼチートキャラみたいな存在で、原作者の芥見下々も彼を生み出した背景に…
『呪術廻戦』「懐玉・玉折」で重要な天元と天内理子の関係 五条悟との化学変化に注目
TVアニメ放送中の『呪術廻戦』「懐玉・玉折」。呪術高専2年生の五条悟と夏油傑が、“天元様”から指名された「星漿体(せいしょうたい)の護衛と抹消」の任を描く章となり、早速「星漿体」の天内理子が命を狙われた。「懐玉・玉折」は若き日の五条と夏油の間に何が起きたのか明かされる過去編であるが、そこで重要なのがこ…
『呪術廻戦』「懐玉・玉折」は五条悟にとって過去・いま・未来の物語 第2期のポイントは?
なぜ、五条悟は“最強”なのか。いや、どうやって“最強”になったのか。その過去がついに、7月6日から放送開始されるTVアニメ『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」にて明かされる。原作でも人気の高い章であり、その後には続けて筆者も含む原作勢が当時、虫の息となった「渋谷事変」編の放送も控えている。どちらの章も映像…
『【推しの子】』が海外でヒットした要因を考察 アニメ受け入れ土壌に変化が?
『【推しの子】』は明らかに、4月期に放送されたアニメで最も注目された作品だ。赤坂アカ(原作)と横槍メンゴ(作画)のタッグによる原作コミックは『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて連載中、「次にくるマンガ大賞2021」の首位を獲得したこともあり、映像化前から何かと話題になっていた本作。しかしここにきて特に…
『進撃の巨人』完結編で踏み荒らされる“残酷な世界” 私たちはエレンに何を伝えられるのか
※本稿には『進撃の巨人』The Final Season完結編(前編)までのネタバレが含まれます。 3月3日に放送されたTVアニメ『進撃の巨人』The Final Season完結編(前編)のことが頭から離れない。原作未読の立場として、これまでのシーズンも開いた口が塞がらない怒涛の展開が(特にシー…
アニメ『ブルーロック』が“hype”な理由 強調される“個”の哲学と呼応する社会
2022年、日本はサッカーに燃えた。「FIFAワールドカップ カタール2022」が執り行われたこともそうだが、同時期に放送が始まったアニメ『ブルーロック』の存在感も十分に強かったはず。2022年10月から放送が開始され、2023年3月現在は2クール目が放送中。これがワールドカップ後の今もなお、国内に限…
NON STYLE 井上×四千頭身が『NARUTO』を語り尽くす サスケは「俺なら救わない(笑)」
放送から20年が経った今でも、国内はもちろん世界から人気を誇る『NARUTO -ナルト-』(以下、『NARUTO』)。『週刊少年ジャンプ』(以下、『ジャンプ』)で岸本斉史によって連載された本作は、火の国の木ノ葉隠れの里で生まれた一人の少年・ナルトと、彼の周囲の人間が辿る運命を描く。 現在AKIBA…
『チェンソーマン』最終回で描かれた“ハッピーエンド” 成長したデンジが身につけた想像力
アニメ『チェンソーマン』もついに最終話「日本刀VSチェンソー」が放送された。おそらく今期最も世間から注目されたアニメは第1期の幕を閉じる。※本稿にはアニメ『チェンソーマン』第12話までのネタバレが記載されています。 放送開始から各話によってテンポが違ったため、どこまで映像化されるか話題…
『チェンソーマン』マキマの怪しさが色濃いものに 新生特異4課メンバーの解説も
ついに、最終話に向かってラストバトルが始まった。『チェンソーマン』第11話「作戦開始」では、“超インテリ作戦”を通して岸辺に鍛えてもらったデンジとパワー、そして未来の悪魔と契約したアキが新たな4課のメンバーと共にサムライソードと沢渡アカネを倒しに行く。 今回特筆すべきは、やはり新しい悪魔と魔人…
ナルトの世界を疑似体験できる!? “20年”が刻まれた『NARUTO THE GALLERY』レポート
クラスの男の子が、休み時間に仲間の腹に指を立てて五行封印と解印を繰り返して「痛い」と嫌がられていたのが昨日のように思える。しかし、もうあの頃から何十年もの時間が流れていたとは……。12月10日から開催されている、『NARUTO -ナルト-』(以下、『NARUTO』)の放送開始から20周年を記念する展示…
『チェンソーマン』デンジが立ち止まって考える死生観 アキが岸辺の“100点”ではない理由
嘘みたいに目まぐるしい展開が終わり、ようやく訪れた静けさは寂しすぎるくらいのものだった。『チェンソーマン』第10話は、サムライソード襲撃によるアキとデンジの精神的アフターマスについて描く。 満を持して、原作ファンからも人気の高い岸辺が本格登場。壊滅した公安対魔特異4課は他の課と合併されることに…
『チェンソーマン』マキマとコベニの“本領発揮”が怖い 加速するアクションとゴア描写
「血がいっぱい出ていて良い。みんなうまい!」。8月、アニメのPV映像とメインキャストが発表された際に原作者の藤本タツキがこのようなコメントを残していたことを、ふと『チェンソーマン』第9話「京都より」を観て思い出した。原作でもお馴染みの血まみれな展開のインパクトに、ただ目を見張る回であった。※本…
『チェンソーマン』ついに描かれた“first death” 物語のエンジンが始動する
ついに“『チェンソーマン』が始まった”。そう思わせる第8話「銃声」は、漫画未読のファンにとっては驚く演出が続いたはず。そう、『チェンソーマン』とはいつ、誰がどう死ぬかわからない……常に何が起きてもおかしくない、衝撃的な展開が続く作品なのだ。※本稿には『チェンソーマン』第8話のネタバレを含みます…
『チェンソーマン』アキと姫野のリアルで切ない距離感 ゲロチュー回が描く繊細な人間関係
Get get get on! Get get get on! Get on chu! 『チェンソーマン』第7話「キスの味」、観た方にはどんな味だったかお分かりいただけただろう。二日酔いの朝に観るのはなんとも避けたい回だった。 さて、前回のラストでクリフハンガーになっていた永遠の悪魔との戦い…
『チェンソーマン』デンジが学ぶ性欲と“親密さ”の違い 心理描写を深める多様な接写に注目
願いの叶ったデンジが悟った、恐怖と真理。『チェンソーマン』第5話「銃の悪魔」は、情報量が多い回になりつつも、彼がマキマから一つの道徳を学ぶ点が印象的だった。 前回からのクリフハンガーになっていた、パワーの胸もみ。映像はトイレの換気扇の接写から始まり、狭いトイレの空間的、およびいざ胸を揉める状況…
『チェンソーマン』デンジが学ぶ性欲と“親密さ”の違い 心理描写を深める多様な接写に注目
願いの叶ったデンジが悟った、恐怖と真理。『チェンソーマン』第5話「銃の悪魔」は、情報量が多い回になりつつも、彼がマキマから一つの道徳を学ぶ点が印象的だった。 前回からのクリフハンガーになっていた、パワーの胸もみ。映像はトイレの換気扇の接写から始まり、狭いトイレの空間的、およびいざ胸を揉める状況…
『チェンソーマン』日常シーンのアニオリ描写が光る 作画担当者たちの“発表”にも注目
激しい戦いと、細部にまでこだわり抜かれた静かな日常。『チェンソーマン』第4話はアニメオリジナル描写が息吹く回となった。 コウモリの悪魔にニャーコを奪われ、自らも食われてしまったパワー。彼女がニャーコのケージを抱いて思い返す、自然の中の生活風景は原作漫画ではテンポ良く描かれていたのに対し、アニメ…
『チェンソーマン』パワーに裏切られたデンジに見える素直さ 垣間見えるマキマの威圧感
パワーの虚言が炸裂。『チェンソーマン』第3話は、前回のラストで姿を確認するや否やぶっ潰したナマコの悪魔の件について、パワーとデンジがマキマに怒られる場面からはじまった。 パワーが怒られてしまったのは、ナマコの悪魔を発見した民間のデビルハンターがすでに現場にいたのに(前回、電話ボックスで…
『チェンソーマン』原作カットの英断でアキとパワーが初登場 デンジに生まれる新たな信念
ついに、デビルハンターとしてのデンジの生活が始まった。『チェンソーマン』第2話「東京到着」は、いわゆる新キャラ登場回となった。 原作漫画にしては第2話から第5話の途中までと、前回が第1話をまるまるアニメ1話分にさいたのに比べてテンポはかなりアップ。加えて、原作第2話で遭遇するはずだった…
『チェンソーマン』第1話から神作画炸裂 藤本タツキが好きな映画オマージュに溢れるOPも
アニメ『チェンソーマン』がテレビ東京系で放送開始された。10月11日放送の第1話「犬とチェンソー」は、初回にして早くも制作スタジオのMAPPAが威厳と愛と、全てをかけて本作を作り込んだことが窺える素晴らしい出来栄えだった。 予告編の時点で作画の高さはかなり評価されていたが、想像以上に全…
『チェンソーマン』デンジは“共感”を呼ぶキャラクター 規格外の主人公誕生の背景を読む
ついに、全世界待望のアニメ『チェンソーマン』が10月11日深夜24時からテレビ東京ほかで放送開始となる。2020年12月14日にアニメ化が発表、その後2021年6月27日にティザーPVが公開され、私たちは犬のようにスタジオMAPPAからの最新情報を待ち続ける日々を過ごしてきた。その辛抱が報われてしまう…
『怪獣8号』ついにアニメ化決定! 制作会社やキャスト陣に高まる期待
集英社による『少年ジャンプ+』(以降、ジャンプラ)の勢いが今、すごい。4月期にアニメが放送され、世界中で話題を呼んだ遠藤達哉原作の『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』に加え、水あさと原作の『阿波連さんははかれない』、田中靖規原作の『サマータイムレンダ』も映像化されたばかり。その間にも赤坂アカ×…
『チェンソーマン』戸谷菊之介、楠木ともりら、“生っぽさ”を持つ声優陣に高まる期待
第1部が『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載され、第2部が現在『少年ジャンプ+』(集英社)にて連載中の『チェンソーマン』のTVアニメ新情報が、8月5日20時より始まった特番内で発表された。 2020年12月14日にアニメ化が発表された際は、制作を『呪術廻戦』などで知られるスタジオMAPPAが手…
『呪術廻戦』に『SPY×FAMILY』も ジャンプ作品の2.5次元舞台化が止まらない理由
舞台『呪術廻戦』の上演日が迫る中、つい先日第1クールの放送が終わったアニメ『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』(原作は『少年ジャンプ+』にて連載中)の舞台化も決定した。そのニュースとともに作品で最も人気の高いキャラクターであるアーニャ役を公募していたことでも話題となったが、今はとにかく「ジャン…
『SPY×FAMILY』が世界的に愛される理由 “未知”を知ろうとすることの大切さ
2022年春アニメの中で国内にとどまらず世界的に注目され、愛された『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』の第1クールが最終回を迎えた。なぜ、本作が国境を超えて多くの人に親しまれたか、その理由を考えるのは容易い。年齢を問わずアニメに馴染みのない人でも観やすい作風と、普遍的なテーマを扱っているからだ…
『TIGER & BUNNY 2』シームレスな続編の魅力は“バディ”を掘り下げる胸アツさ
マーベルやDCなど、今や一般的に人気の高いヒーローやヴィランを扱う作品は年に何本も公開または配信されている。そんな中で求められてくるのは、どれだけ多角的にヒーローを描くかだと思う。 スーパーヒーローが実はとんでもない奴だったという『インビンシブル ~無敵のヒーロー〜』や、ヒーローが商業ビジネスとし…
『鬼滅の刃』遊郭編、海外ファンの反応は? 圧倒的な作画への賞賛とキャラクター描写に言及
海外でも人気の高いテレビアニメ『鬼滅の刃』、その「遊郭編」がついに最終回を迎える。2月6日放送の第10話はその圧倒的な作画が話題を呼び、SNSでもトレンド入りしたほど。一方、海外でも同じように評判が高かった。 日本では『鬼滅の刃』といえば、劇場版『鬼滅の刃』無限列車編が日本歴代興行収入…
『劇場版 呪術廻戦 0』で知る狗巻棘の優しさ 乙骨憂太から学んだ“共闘”の道
現在公開中の『劇場版 呪術廻戦 0』は、2020年にアニメ放送されていた『呪術廻戦』の1年前を描く前日譚。そのため、アニメ版で2年生だった都立呪術高専の生徒がまだ1年生の時を描いているため、より彼らの本質や内面的な部分を垣間見ることができる。そのなかでも、やはり呪言師・狗巻棘は作中のなかで最もたくさん…
『劇場版 呪術廻戦 0』は禪院真希にとっても“解呪”の物語だった 乙骨憂太との相互作用
現在公開中の『劇場版 呪術廻戦 0』は呪われた青年、乙骨憂太が都立呪術高専に入学し、仲間との出会いや呪詛師・夏油との対決を経て成長する物語。しかし、本作は単なる乙骨の成長譚に留まらず、彼の成長や存在そのものが周囲の人間の成長を促しているのが良い。特に、彼と一番距離が近くなる禪院真希にとって、ある意味本…
『劇場版 呪術廻戦 0』夏油傑という “悪役”を考える 五条との別れ、逆夢になった志
アメコミ映画が浸透して、より我々は“ヴィラン”という存在について考えるようになったのではないだろうか。ヴィランとは、手っ取り早くいえば“悪役”だ。では……と、ふと思う。『劇場版 呪術廻戦 0』における“悪役”は、夏油なのだろうか。そこに少し迷いのようなものを感じるのも、本作の一つの魅力に思える。 …
『劇場版 呪術廻戦 0』で描かれた、五条悟が“最強”である所以 夏油との別れと夢想
最強の男といえば、五条悟。アニメ『呪術廻戦』では両面宿儺の器となった虎杖悠仁、『劇場版 呪術廻戦 0』では呪われた乙骨憂太、2人の主人公を導くメンターとして活躍する存在だ。劇場版で一人だけやたら唇に潤いがあるなど、作画やビジュアルにこだわりが見えたキャラクターでもある。ビジュアルといえば、アニメ版の時…
『呪術廻戦』乙骨憂太と虎杖悠仁は成長の仕方が逆? 物語における2人の主人公を考える
現在公開されている『劇場版 呪術廻戦 0』。その興行収入は公開11日間で58億円を突破し、今後もさらに伸びていくように感じる。2020年10月よりアニメで放送されていた、虎杖悠仁を主人公とする『呪術廻戦』の舞台から約1年前の出来事を描いた前日譚である本作。少女・祈本里香に呪われた青年・乙骨憂太が呪術高…
『劇場版 呪術廻戦 0』が見出した映像化の正解 呪い(愛)を軸に描く青年の成長譚に
12月24日から公開された、『劇場版 呪術廻戦 0』(以下、『呪術廻戦 0』)。この公開日は、劇中登場する重要な出来事「百鬼夜行」が行われた日でもあり、実に意味深い日付だ。現在『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載され、アニメも1期が放送されていた『呪術廻戦』の前日譚にあたる本作。作者の芥見下々が2…
アニメ『僕のヒーローアカデミア』海外での反応を検証 5期の評価が低い理由とは?
スーパーヒーローの本場といえば、アメリカだ。スーパーマンやバットマン、アイアンマン、キャプテン・アメリカに始まる名だたる英雄たちの物語がアメリカン・コミック、通称アメコミから語られ続け、今や北米における最大のビジネスマーケットの一つとも言える。まさに、ヒーロー大国とも言えるアメリカで、そして世界で長き…
10周年記念イベントで「MAPPA」が米国トレンド1位に 『チェンソーマン』海外の反応は?
6月27日に開催されたアニメスタジオMAPPAの10周年を祝う記念イベント「MAPPA STAGE 2021」。約5時間にわたり、会場でのゲストを迎えたトークや新作アニメの情報解禁などが行われ、その様子はYouTubeでもライブ配信された。ライブ配信中のコメント欄には日本人のコメントよりも海外のファン…
アニメ・オブ・ザ・イヤー受賞の『呪術廻戦』 海外アニメファンはどう見ている?
先日最終回を迎えた、アニメ『呪術廻戦』。主人公の虎杖悠仁が呪物を食べたことをきっかけに呪いの王・両面宿儺の器となり、呪術高専に通いながら呪術師を志すというダーク・ファンタジー作品だ。2020年10月から3月26日まで放送され、これをきっかけに原作コミックの売上も増加。2019年11月時点では累計250…
『呪術廻戦』はさまざまな意味で“革新的”な作品に 釘崎野薔薇の異色なヒロイン像
現在『週刊少年ジャンプ』で連載中、芥見下々原作のアニメ『呪術廻戦』(MBS/TBS系)。3月26日に放送された第24話「共犯」では、血塗と壊相が虎杖悠仁と釘崎野薔薇を追い詰めるなか、2人はコンビネーション技を繰り出して敵を一掃する。 半年間続いてきたアニメ『呪術廻戦』もこのエピソードが…
伏黒恵の精神的成長と領域展開 『呪術廻戦』第23話で描かれた“思考の解放”
現在『週刊少年ジャンプ』で連載中、芥見下々原作のアニメ『呪術廻戦』(MBS/TBS系)。3月19日に放送された第23話「起首雷同-弍-」では、伏黒恵が八十八橋の呪いと、虎杖悠二が血塗と対峙するなか、突如現れたもう一体の呪胎九相図が釘崎野薔薇を結界外に引き摺り出す。 前回に引き続き、伏黒に焦点が…
『呪術廻戦』第22話では伏黒恵の過去が明らかに 野球回から一転、ホラー調な新章の幕開け
現在『週刊少年ジャンプ』で連載中、芥見下々原作のアニメ『呪術廻戦』(MBS/TBS系)。3月12日に放送された第22話「起首雷同」では、呪いによる殺人事件の真相を解明しに高専1年組が伏黒恵の地元を訪れる。 前回の甲子園とは打って変わって、正統派ホラー作品としての始まり方をした「起首雷同」。マンショ…
『呪術廻戦』第21話、野球回は“神アニメ”の証拠? 作品における日常の尊さ
現在『週刊少年ジャンプ』で連載中、芥見下々原作のアニメ『呪術廻戦』(MBS/TBS系)。3月5日に放送された第21話「呪術甲子園」では、真人が高専から盗んだ物とその意図が明かされる中、中断された姉妹交流会の決着を野球で決めることになった。 “野球回のあるアニメは神アニメ”という噂がまことしやか…
『呪術廻戦』第20話は“色”に注目! 五条悟と東堂葵、メンターとしての違いとは
現在『週刊少年ジャンプ』で連載中、芥見下々原作のアニメ『呪術廻戦』(MBS/TBS系)。2月26日に放送された第20話「規格外」ではついに東堂葵の術式が開示され、特級呪霊・花御との戦いも大詰め。校内では真人の仲間である呪詛師と高専側が睨み合う中、戦いに五条悟がケリをつけた。 第19話「黒閃」は、M…
『呪術廻戦』描かれた呪術師同志の“情” 矢継ぎ早に繰り出されるコンビネーション戦の数々
現在『週刊少年ジャンプ』で連載中、芥見下々原作のアニメ『呪術廻戦』(MBS/TBS系)。2月19日に放送された第19話「黒閃」では、狗巻、加茂、伏黒と花御の戦いに真希が参戦するも押され、選手交代として現れた虎杖悠仁がまた一歩進化する過程などが描かれた。 先週から呪言師としての戦い方が徐々に描か…
『呪術廻戦』伏黒と加茂の術式がぶつかる 御三家の内情と花御によって明かされた目的とは
現在『週刊少年ジャンプ』で連載中、芥見下々原作のアニメ『呪術廻戦』(MBS/TBS系)。2月12日に放送された第18話「賢者」では、伏黒恵と加茂憲紀が対峙する中、高専に侵入してきた呪詛師と特級呪霊によって交流会は中断される。 第14話から再開された第2クールでは、これまで京都姉妹校交流会の団体戦が…
『呪術廻戦』『チェンソーマン』 映画好き作者が産むヒット作が提示する“引用”の重要性
『鬼滅の刃』が社会現象を巻き起こしたが、『週刊少年ジャンプ』作品では今『チェンソーマン』と『呪術廻戦』の2作が最も盛り上がりを見せていると言っても過言ではない。『呪術廻戦』は2020年10月からアニメ化され、1月からは新章「京都姉妹校交流会編」が放送予定。さらに、先日本誌にて最終回を迎えた『チェンソー…
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