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『モアナと伝説の海』実写化の意義はあったのか アニメーションだからこそ生まれた“魔法”
青い海と空が広がるポリネシアの島々を舞台に、海に選ばれた少女の冒険と成長を描いた『モアナと伝説の海』の“超”実写化作品が公開中だ。しかし、その船出は強い向かい風によって上手くいっていないように見える。 日本よりひと足先に7月10日に全米公開を迎えると、約2億5000万ドルという巨額の製作費が投じら…
『映画ちいかわ』が描いた“恐ろしさ”の正体 問われる“正しさ”と残された呪い
「ちいさくてかわいいものたち」が、現実社会の縮図のような過酷な世界で、日々の労働に勤しみながら、ささやかな幸せを噛み締めて生きている。2025年ごろ、やたらとかわいい見た目のカブトムシのぬいぐるみを持ち歩く友人がきっかけで『ちいかわ』のアニメを配信で追いかけるように観始めた時から、本作が内包する独特の…
『ジュラシック・パーク』サム・ニールの急逝に悲しみの声 スピルバーグ、共演者らが追悼
この悲しみをどう言葉にすればいいのだろう。『ジュラシック・パーク』や『ピアノ・レッスン』などへの出演で知られる俳優のサム・ニールが現地時間7月13日に亡くなった。78歳だった。彼の急逝に世界中の映画ファンや共演歴のある俳優、監督陣が追悼の言葉を捧げている。 彼は2022年に珍しいとされる血液がん、…
『トイ・ストーリー5』は大人にも子どもにも響く ピクサーだからこそ描けた“踏み出す勇気”
1995年全米公開の第1作から長きにわたり、子供部屋の秘密を描き続けてきた『トイ・ストーリー』シリーズ。常に観る者の成長と歩幅を合わせるように、人生の喜びや喪失の痛みを映し出してきたシリーズ最新作『トイ・ストーリー5』が公開を迎えた。シリーズ5作目にして、これまでの集大成でありながら、かつてないほど“…
改めて推したい! 10年以上愛され続ける『ディセンダント』シリーズの魅力 | cinemacafe.net
7月1日より、J:COM TV シン・スタンダードにて、ディズニー4チャンネル(「ディズニー・チャンネル」「ディズニージュニア」「Dlife」「ナショナル ジオグラフィック」)が視聴可能に。そして『ディセンダント』5作目の『ディセンダント ウィキッド・ワンダーランド』が日本初放送となる。1作目から約10年――、その人気は現在進行形!そんな『ディセンダント』シリーズの魅力とは?
『トイ・ストーリー』が愛され続けるワケ おもちゃが描く“アイデンティティの喪失”と成熟
『トイ・ストーリー』はおもちゃの葛藤を通じ、他者と比較せず自らの不完全さを受け入れ、誰かに愛されることで得られる存在意義を描いた傑作だ。
恋愛の非合理性、エンディング曲の意味、セリーヌ・ソンの手腕…ライター3名が『マテリアリスト 結婚の条件』を全方位から語り合う!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
長編デビュー作『パスト ライブス/再会』(23)で世界中の映画ファンを虜にしたセリーヌ・ソン監督の最新作『マテリアリスト 結婚の条件』が現在公開中。ダコタ・ジョンソン、クリス・エヴァンス、ペドロ・パスカルという豪華キャストの共演で、ニュー...
『マンダロリアン・アンド・グローグー』は誰と戦っていたのか 空虚な戦争と父子の物語に
久しぶりにアニメ映画ではなく洋画の公開日にオープン前から劇場に並んだ。残念ながら見通しの甘かった筆者は、お目当てのAT-ATポップコーンボックスもグローグーのドリンクカップも何も手に入れられず「完売」の文字にガッカリする羽目になるのだが、ここまで多くの人が“洋画”の“グッズ”を欲しがったり夢中になった…
実写版『SAKAMOTO DAYS』が証明した目黒蓮の真価 弛まぬ努力で新境地を切り拓く
現在大ヒット公開中の実写映画『SAKAMOTO DAYS』。『週刊少年ジャンプ』で連載中の大人気コミックを原作とする本作は、かつて裏社会で恐れられた伝説の殺し屋・坂本太郎が主人公のアクションコメディだ。愛する女性への一目惚れを機にあっさりと引退し、結婚してふくよかな体型へと変貌。現在は個人商店を営む彼…
『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』ネタバレなし解説 萩原千速に惚れずにはいられない!
2026年も、大・爆・発! 4月10日から劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』(以下、『ハイウェイの堕天使』)が全国公開中。今年も事前の盛り上がりがすごく、映画の舞台となる横浜の劇場では最大で1日に59回も上映され(※)、分刻みで準備されたスケジュールに「山手線の時刻表か」などのツッコミもあがっ…
永瀬廉のカリスマ性と映像美が光る 映画『鬼の花嫁』が提示する実写化の現在地と道標
クレハによる大ヒット和風恋愛ファンタジーを、池田千尋監督が実写映画化した映画『鬼の花嫁』が劇場公開中。「あやかしと人間が共存する世界」という、一歩間違えればチープなコスプレ映画に陥りかねない難易度の高い設定は、実写化において大きなハードルになりがちだ。加えて、ストーリーやキャラクターにおいて、どれだけ…
名台詞に痺れる! 『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』の“ジェットコースター映画”的な魅力
街を歩けば、もう桜が咲きはじめていた。今年もこの季節がやってきたのだと、映画館に大音量で響く爆発音に想いを馳せる。劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』が4月10日に公開を控える中、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)では4週連続で過去作を放送。その栄えあるトップバッターは、最新作と同じ横浜が舞台…
ゼンデイヤのAI写真は“笑い話”ではない アカデミー賞で明暗わけた2名の俳優も標的に
2026年は、間違いなく“ゼンデイヤ”の年だ。4月に北米公開を控えるA24製作の映画『The Drama(原題)』を皮切りに、同月に主演ドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』シーズン3が配信、7月31日にはMJ役として出演するMCU最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』日米同時公開、さらに…
ティモシー・シャラメに意趣返し? PTAは悲願の受賞 第98回アカデミー賞ハイライト解説
第98回アカデミー賞の授賞式が、3月16日(日本時間)に米ロサンゼルス・ハリウッドのドルビーシアターで開催された。司会は前年に続いて、自身の冠番組の司会者でありコメディアンとして知られているコナン・オブライエンが担当した。異例の構成となった「追悼式」と波紋 式全体の印象は、毎年この…
『トゥギャザー』は“ボディホラー”の新たな地平 恋愛映画としての完成度の高さに慄く
映画『トゥギャザー』は、肉体的融合を共依存のメタファーとして描くボディホラー。実生活でも夫婦の主演陣が、個の喪失という現代的な愛の恐怖をリアルに体現する。
『罪人たち』『ワンバト』『国宝』 第98回アカデミー賞、納得と少しだけ困惑のノミネート
第98回アカデミー賞のノミネート発表が1月22日(日本時間)に行われた。ライアン・クーグラー監督による『罪人たち』はどの賞においても有力候補だったものの、まさかの16ノミネートという史上最多記録を更新してしまうほどの快進撃。
少女は死と対話する 感覚的な鋭さが光る『白の花実』の不思議で幽玄な趣に取り憑かれる
坂本悠花里監督の『白の花実』は、“死の向こう側”に触れるという独自のアプローチで、このジャンルに新たな息吹を吹き込む。また、監督が描く繊細な揺らぎは、瑞々しいキャストたちが持つ、まだ何色にも染まっていない俳優としての余白と共鳴していた。
『アバター:F&A』は映像美だけではない 観る者の心を揺さぶる壮大な人間ドラマに注目!
12月19日より公開される『アバター』シリーズの最新作であり、シリーズ第一章の完結となる『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』。その圧倒的な映像体験と予想以上にエモーショナルなストーリーが心に残っていることはもちろん、本編の上映前に流れたジェームズ・キャメロン監督によるメッセージ映像も脳裏に焼きつ…
『ペリリュー』はなぜ戦争映画のハードルを越えられた? “英雄譚”にしなかった物語の力
デフォルメされたキャラクターデザインに馴染みがない筆者だが、戦争映画なのに人物は可愛らしいというギャップに惹かれた『ペリリュー』。観やすさと深い人物描写が共存し、物語に没入する体験があった。「食わず嫌いしなくてよかった」と思える魅力を紹介したい。
『プレデター:バッドランド』は“初心者”こそ楽しめる? 少年漫画的なアツさにも注目
11月7日より『プレデター:バッドランド』が公開される。なんと本作はシリーズ初、“あの”プレデターが主人公となる作品である。 1987年公開の伝説的な第1作でアーノルド・シュワルツェネッガーと死闘を繰り広げ、1990年の続編ではコンクリートジャングルを舞台に殺戮を起こすも、誇り高き戦士としての人格…
『アバター』シリーズの凄さは映像だけじゃない! ドラマティックな家族の物語を振り返る
再び、神秘の星パンドラへの扉が開かれる……。12月19日公開の最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』に向けて、第1作の『アバター』が9月26日から10月3日まで、第2作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(以下、『WoW』)が10月3日から10月10日まで、3Dで再上映される。…
劇場版『チェンソーマン レゼ篇』支配の中で育まれた“呪い” 結末が示唆するレゼの真意とは
そういえば2024年に開催された「ジャンプフェスタ2025」で、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』(以下、『レゼ篇』)は2025年の“台風がくる頃”に公開されることが発表されたが、いざ映画を観終わると、“夏が終わる頃”のニュアンスのほうが印象として残っている。恋・祭・ファイヤーワークス。それぞれが美しく…
『8番出口』がカンヌで絶賛された理由 再現度の高い息苦しさと異変に気づいた先の未来へ
なんて息苦しいのだろう。映画『8番出口』は、映像の没入感はもちろん、そこに描かれる閉鎖的な非現実の見た目をした“リアル”に窒息してしまいそうで、しかしそれ故に琴線に触れるような作品だった。 本作は原作となるインディゲームが人気を博してから映画化までのスピードも早く、話題性に抜かりない印象だった…
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は何を再生しようとしたのか 前シリーズとの違い
思えば、『ジュラシック』シリーズは“映画史に残る傑作”と呼ばれる第1作を除いて、ほとんどの作品が賛否両論だった。そういう意味で、『ジュラシック・ワールド/復活の大地』はとても“ジュラシック映画らしい”作品である。 特にシリーズ最終作として作られたのにイナゴ問題で大荒れした『ジュラシック・ワールド/…
渡辺翔太だからこそ体現できた“優しさ” 『事故物件ゾク 恐い間取り』原点回帰な恐怖も魅力
2025年はJホラーがアツい。6月6日に公開し、漫画実写作品としての側面も持ちつつ非常に評判が良かった『見える子ちゃん』や、6月13日公開の『ドールハウス』が興収12億を突破したことなど、邦画ホラージャンルが活気づいている。もちろん夏だから、と言えばそれまでかもしれないが今年は特に1月24日公開の『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』を皮切りに、昨年末にテレビ放送されたTXQ FICTION第2弾『飯沼一家に謝罪します』が映画として上映されたり、原作が35万部を突破した『近畿地方のある場所について』も8月8日の公開を控えていたりと、パンチの効いたホラー作品が揃いに揃っている。その中で、注目したいのが7月25日に公開された『事故物件ゾク 恐い間取り』だ。週末興行ランキング新作邦画実写1位を記録した本作には、「クセになる恐さ」「恐いだけのホラー映画ではなかった」などの反響が寄せられている。
人間味溢れるキャラクターとキャストの魅力に迫る!『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』 | cinemacafe.net
2025年公開のマーベル映画としてはラストとなる、『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』。アクションはもちろん、登場人物同士の関係性やドラマに力を入れた脚本が印象的な本作。あくまで4人の物語に終始徹しているからこそ、キャラクターそのものに感じる愛おしさや魅力に溢れている作品だ。
マーベル離脱組も必見! 『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は誰もが楽しめる
正直、マーベル映画はどれだけその作品が良くても、“単体”として楽しむことが難しい場合がある。それぞれのキャラクターが主人公の単体作品が実は繋がっていて、アッセンブル作品へと繋がっていくワクワク感や盛り上がりも楽しい。しかし、キャラクターも作品も増えれば増えるほど、追っていくことが難しくなって、気づけば…
現代人にとって共感度MAXのヒーロー誕生!? 『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』のスー・ストームに迫る | cinemacafe.net
マーベル・シネマティック・ユニバースに新しい風が吹く予感がする。
実写版『リロ&スティッチ』は大人でも感動できる? 日本でも大ヒットの理由
実写版『リロ&スティッチ』が絶好調だ。全米では同日公開の『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』を抑えて3週連続首位を獲得。日本では6月6日に公開され、6月8日までの週末3日間で興行収入5億6300万円、観客動員38万866人を記録した。公開初日の劇場の様子について、シネマイクスピアリの…
『サブスタンス』が映す“まなざし”への吐き気と自傷 ショットで語る“本質”とは
〈見て見てみて かわいいね 細すぎる 太すぎる デカすぎる チビすぎる 死ぬ死ぬ死ぬ 女が死ぬ〉 ちょうど私が映画『サブスタンス』を試写で観たのは、アーティストのちゃんみながプロデュースするガールズグループのオーディション番組『No No Girls』が最終審査を終え、メンバーが発表された直後のこ…
劇場版『呪術廻戦 懐玉・玉折』が持つ総集編以上の意味 そこにあったどこまでも青い季節
『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』が5月30日から劇場公開されている。本作は2023年の7月から8月にかけて放送されたアニメ5話分の内容というわけで、約2年ぶりに「懐玉・玉折」の物語が大きなスクリーンに映される形で戻ってきた。公開初日から3日間で、動員が約13万8000人、興行収入が約1億9800…
フローレンス・ピューの家族観に共感? 『We Live in Time この時を生きて』ライター座談会
6月6日より公開される映画『We Live in Time この時を生きて』は、フローレンス・ピューとアンドリュー・ガーフィールドが夫婦役としてW主演を務めた王道ラブストーリーであり感動ドラマだ。一流シェフ・アルムート(フローレンス・ピュー)は、がんにより余命が限られているなか、シェフとしての自己実現…
劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』はなぜここまで魅力的なのか リモコンが象徴するほろ苦い真実
劇場公開からわずか19日間で興収100億円を突破した劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』。これは前作の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』の推移を凌駕する成績であり、劇場版が3年連続で100億突破したことでも注目を浴びている。この100億突破とは、決して簡単なことではない。2024年にこの記録を打ち出したのは『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』と『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』の2作のみ。2023年も『名探偵コナン 黒鉄の魚影』と『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の2作だけ。日本では毎年1000本を超える映画が公開されていることを踏まえると、ますますこの結果の凄さが際立つ。一体それは何故か。本作の魅力を紐解きつつ、最新作では何が描かれていたのか考えていきたい。(※本稿には劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』の一部ネタバレが含まれます。ご了承の上、お読みください。)
『名探偵コナン 隻眼の残像』で噛み締める大人のドラマ 諸伏高明の“残像”が切ない理由
公開から4週が経った劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』は相変わらず興行収入ランキングで首位を保っている。5月11日までの公開24日間の観客動員は786万5800人、興行収入は113億6600万円。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のリバイバル上映が始まった影響で上映スクリーン数が減ってしまったものの、応…
『ジュラシック・ワールド』はもはや現実に 『炎の王国』を通して考えるゲノム編集と未来
4月7日(日本時間)に発表された、US版のTIME誌の表紙に世界が騒然とした。そこに写っているのは、1匹の白いオオカミ。その上には「絶滅」の意である「Extinct」という単語に取り消し線が入っている。そのオオカミはダイアウルフと呼ばれ、かつてアメリカ大陸に生息し、1万3000年前に絶滅した種だった。…
『サンダーボルツ*』になぜ惹かれるのか? はみ出し者たちだからこそ“共感”できる物語に
「アベンジャーズは来ない」 これは『サンダーボルツ*』の予告映像にもある、CIA長官ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌのセリフだ。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を牽引していた存在が、もういない。『アベンジャーズ/エンドゲーム』から早6年、彼らの不在を改めて実感させられる。…
『ジュラシック・ワールド』鑑賞前に押さえておきたい前提 過去シリーズを振り返る
終わりを迎えたと思われた、『ジュラシック・ワールド』の物語が再び動き出す。2025年8月8日に公開を控えた最新作『ジュラシック・ワールド/復活の大地』に向けて、シリーズを復習する人も少なくないだろう。シリーズといえば、本作はあのスティーヴン・スピルバーグの生み出した歴史的傑作『ジュラシック・パーク』の…
『名探偵コナン 隻眼の残像』は悲喜こもごもな大人向けの傑作 “ネタバレなし”で魅力を熱弁
4月18日に公開された劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』。全国各地で行われた深夜の最速上映のチケットは2024年公開の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』より早く売り切れ、公開初日も都内では1日30回以上も上映する劇場も(TOHOシネマズ 新宿は39回)。例年に増して期待の高まりが伺える本作、いち作…
『侍タイムスリッパー』『トワイライト・ウォリアーズ』 ブームを牽引する“ファンダム”の存在
今に始まったことではないが、SNS発祥のブームをきっかけに公開規模が拡大したり、上映期間が延長されたりすることが目立つ作品が増えたように思う。たとえば1月17日公開の『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』は3カ月経った今でも吹替版が上映されたり、オリジナルグッズの販売が盛り上がっていたりと、…
『名探偵コナン 隻眼の残像』は何を押さえておけばいい? 長野県警&重要要素を徹底解説
いよいよ4月18日に公開が迫った劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』。2024年の『名探偵コナン100万ドルの五稜星』同様、ラストに衝撃的な事実が我々を待ち構えているかもしれない。しかし、それがどう“サプライズ”なのかわかっていたほうがさらに作品を楽しめるというもの。 特に本作には長野県警のメンバー…
“目覚めの小五郎”の原点がここに 『名探偵コナン 水平線上の陰謀』カッコよすぎる毛利小五郎
劇場版で急にカッコよくなるキャラクターは、どんな作品にもいるものだ。しかし、劇場版『名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)』は毛利小五郎という男が“元々カッコよかった”ことを思い出させてくれる、そんな傑作だ。※本稿には劇場版『名探偵コナン 水平線上の陰謀』のネタバレが含まれます。海上を舞…
ラミ・マレックが怪演! 『アマチュア』“素人”の強みと狂気を活かした必見の復讐劇
ある日、最愛の存在が殺されて始まる復讐劇ーー、アクション映画においてはお決まりの設定だ。妻を失った夫の悲しみを描く作品も、この世には数多く存在する。4月11日公開の映画『アマチュア』は、そんな典型の中でも一味違う。独自の魅力と俳優の怪演ぶりに没頭してしまうスパイアクション映画だ。地味なCIA分析官…
『名探偵コナン 14番目の標的』が映す毛利一家の絆 小五郎&英理の不器用な夫婦愛にも注目
「おじさんがおばさんを撃ったのは事実でも、それがイコール真実とは限らねぇんじゃないか」 工藤新一の声を使った江戸川コナンが、毛利蘭に電話越しに伝えるセリフが印象的な劇場版第2作目『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』(1998年)。4月18日に公開を控えた劇場版『名探偵コナン 隻眼の残…
マーガレット・クアリーからマイキー・マディソンまで 『ワンハリ』出演俳優の躍進続く
第97回アカデミー賞で監督賞を受賞した『ANORA アノーラ』のショーン・ベイカー監督。授賞式の際、過去に『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で同賞にノミネートされたクエンティン・タランティーノがオスカー像を手渡す立場にあったことは、今考えても非常に感慨深い。受け取ったあと、受賞スピーチで…
カンヌ&アカデミー賞でも快進撃 映画会社「NEON」とNYに向けられる熱い眼差し
どんな時にも“ブームの映画会社”はある。“ブーム”というのは、例えばショーレースの場を賑わせたり、映画ファンがこぞって話題にあげるスタジオや配給会社だったり。近年で言えば「A24」がその良い例だろう。雑誌でも特集が組まれ、「A24が手がける」ことが作品の持つ付加価値の一つになっていたほどだ。そして今、…
『ウィキッド ふたりの魔女』が描く“動揺”と“葛藤” 作品が長年愛されてきた理由を考える
『ウィキッド ふたりの魔女』が、オープニング週末3日間の動員32万1000人、興収5億1900円を記録し、実写洋画作品として久々のヒットを叩き出している。第97回アカデミー賞でも衣装賞とプロダクションデザイン賞を受賞し、エルファバ役のシンシア・エリヴォとグリンダ役のアリアナ・グランデによるパフォーマン…
ゾーイ・サルダナからショーン・ベイカーまで 第97回アカデミー賞で印象的だったスピーチ
第97回アカデミー賞受賞式が日本時間3月3日にロサンゼルスで開催された。『ANORA アノーラ』が最多5部門(作品賞・主演女優賞・監督賞・脚本賞・編集賞)で受賞。続いて『ブルータリスト』が3部門(主演男優賞・撮影賞・作曲賞)を受賞した。『ANORA アノーラ』の監督・脚本・編集を務めたショーン・ベイカ…
MCUファンも脱帽 『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』が傑作なワケ
2月14日に日米同時公開されたマーベル・スタジオ最新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画作品としては2024年公開の『デッドプール&ウルヴァリン』以来、『キャプテン・アメリカ』シリーズとしては2016年の公開の『シビル・ウォー/キ…
『最強の軍師』になぜ“沼”ってしまうのか 『劇場版 忍たま乱太郎』ヒットの要因を紐解く
公開から1カ月半以上経過したにもかかわらず、『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』(以下、『最強の軍師』)が2月3日発表の興収ランキングで追い上げを見せ、再び3位まで上昇。2月10日発表の最新ランキングでも6位をキープしている。ここまでロングランヒットしている背景として、週替わりで配布され…
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』を何倍も深く感じられる、ダンブルドアの“つながり”とヴォルデモートの“歩み”
ヴォルデモートにとっての「死」とは
『飯沼一家に謝罪します』のディテールを紐解く ハートフルで悲しい怪作が持つ魅力とは
2024年の年末に放送された、フェイクドキュメンタリーシリーズTXQ FICTION第2弾『飯沼一家に謝罪します』(全4話/テレビ東京系)が、なんと1月24日から東京・渋谷パルコWHITE CINE QUINTOで緊急上映される。あの禍々しくも、どこか切ない怪作がスクリーンで観られるとは! 突如、…
第97回アカデミー賞ノミネーション発表 『エミリア・ペレス』が最多13ノミネート
第97回アカデミー賞のノミネーションが、1月23日夜(日本時間)に発表された。発表を務めたのは、『ウィキッド ふたりの魔女』で強い印象を残したボーウェン・ヤンと、『ボトムス ~最底で最強?な私たち~』の出演で知られるレイチェル・セノット。2人ともコメディアンとして知られており、発表も小気味良い掛け合い…
スティーヴン・スピルバーグらが追悼 巨匠デヴィッド・リンチの死にたむけられた言葉
巨匠がまた一人、この世を去ってしまった。『ツイン・ピークス』や『マルホランド・ドライブ』などの作品で知られる監督デヴィッド・リンチが78歳で死去したことが1月16日(現地時間)に遺族から発表された。彼は昨年、喫煙による肺気腫を発症したと告白していた。 突然の別れに他の監督たちや俳優らも追悼の意を表…
ハリウッド騒然 ロサンゼルスの山火事によって家を失った著名人や業界への影響を解説
ロサンゼルスが、燃えている。米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で1月7日午前(現地時間)に発生した山火事は延焼が拡大し、10日午後(日本時間)現在も全ては鎮火していない。一体現地で何が起きているのか、その被害と影響を解説する。ハリウッド近郊も火災、危機迫った観光名所 高級住宅地として知られるパ…
第82回ゴールデングローブ賞に感じた“気概” 印象的だった浅野忠信らのスピーチを振り返る
第82回ゴールデングローブ賞の授賞式が、1月5日(米現地時間)に米ロサンゼルス・ビバリーヒルズで開催された。 本年度の話題はなんと言っても、『SHOGUN 将軍』(ディズニープラス)の4冠受賞ではないだろうか。テレビ部門の作品賞(ドラマ部門)をはじめ、アンナ・サワイが女優賞(ドラマ部門)、真田広之…
マッツ・ミケルセン、松田元太らが圧巻の歌唱 『ライオン・キング:ムファサ』音楽を解説
1994年に公開され、長年愛され続けてきたディズニー・アニメーション映画『ライオン・キング』。次期王となる幼いライオン、シンバが叔父スカーの企みによって父ムファサを失い、悲しみを乗り越えてプライドランドの王になるその物語には、“はじまりの物語”があったーー。12月20日に劇場公開される『ライオン・キン…
IGN JAPANが厳選、2024年のベストTVシリーズ7作
今だからこそ見ておきたい、時代を映す傑作たち
IGN JAPANが選ぶ、2024年の映画ベスト10
編集者+ライターが選出した2024年最高の映画たちをランキング形式で発表
『マダム・ウェブ』には旬の女優が勢揃い! アラサー世代に刺さる00年代リスペクトの作風
2024年は、『ヴェノム:ザ・ラストダンス』『クレイヴン・ザ・ハンター』など、ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(以下、SSU)の劇場公開作が盛況だが、同じくSSUの『マダム・ウェブ』も印象的な作品だった。ソニー制作の実写スパイダーマン映画としては久しく、しかもアクションではなくミステリー・サスペン…
社会派×アクションの傑作! 南インドの星・ヴィジャイ主演『カッティ 刃物と水道管』は必見
疲れた時にはスパイスたっぷりのカレーが食べたくなるし、インド映画も観たくなる。特に日々の出勤で疲労が溜まっていたり、アコギな企業のやり方に辟易していたりとストレスが溜まっている方は多いだろう。「なぜ、生きているだけでも大変な私たちが大会社に下敷きにされ、さらに辛い目に遭うのだろう!」と一度でも思ったこ…
アリ・アスター監督の“創作メソッド”を紐解く 『ボーはおそれている』の製作に至るまで
「映画作りはとにもかくにもカタルシスが大事だ。それにセラピー効果もある」 2018年公開の『ヘレディタリー/継承』で本格的な長編映画監督デビューを果たしたフィルムメイカー、アリ・アスターがIndieWire誌へのインタビューで語った言葉だ。監督作は長編3作と、フィルモグラフィーとしてはまだ新進気鋭…
『インサイド・ヘッド2』世界的大ヒット! その要因のひとつ“リピーター”が多い理由とは?
ディズニー&ピクサー映画『インサイド・ヘッド2』が世界累計興行収入15億9447万ドル(約2349億円)を突破し、歴代興行収入ランキングトップ10に入った。2015年に公開された前作『インサイド・ヘッド』の興行収入を上回るだけでなく、アニメーション映画として史上最高記録を更新し続けている。日本でも8月…
『デッドプール&ウルヴァリン』が映す時間の哲学 “長く生きる者”の苦悩と宿命を考える
※本稿には『デッドプール&ウルヴァリン』のネタバレが含まれます。 『デッドプール&ウルヴァリン』の世界興行収入が10億ドルの大台に乗った(※)。この成績は2024年公開の映画としては2作目、『インサイド・ヘッド2』に次ぐ快挙にあたる。実際、シリーズの続編が熱望されていた『デッドプール』と、美しい最…
スカーレット・ヨハンソンが「5分だけでも」と熱望 『ジュラシック・ワールド』新作出演へ
誰でも憧れる作品には、どんな役でも出たいと思うだろう。ハリウッドの大人気俳優、スカーレット・ヨハンソンもその例に漏れない。彼女が『ジュラシック・ワールド』シリーズ最新作に主演する話は以前から業界で噂されていたが、ついにComicBook.comの取材にてヨハンソン本人の口から本作の主役を演じることが認…
『関心領域』は“異例”のヒット作? 現代で注目されるべき内容と成功した設計を考察
“The Zone of Interest”、原題の文字通りアウシュヴィッツ強制収容所を取り囲む40平方キロメートルの地域内……施設の隣に住む家族を中心に人間の“関心領域”を捉えた作品が、公開からしばらく経った今もSNSで言及され続け、ヒットしている。確かにカンヌ国際映画祭やアカデミー賞など主要なアワ…
『マッドマックス:フュリオサ』はひたすらに“エピック”! 人生を描くアクションに震える
2015年、世界が讃えた作品があった。ジョージ・ミラー監督による『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(以下、『怒りのデス・ロード』)だ。第88回アカデミー賞で10部門にノミネートされ、6部門で受賞。日本はもちろん世界中の映画ファンを滾らせた作品として認知は広く、ロングランヒット。モノクロ版として知ら…
『猿の惑星/キングダム』は“映像で語る” 神話的名作の完全新作をIMAXで体感せよ
2024年、とにかく劇場公開の話題作が多い。特に劇場の大画面で観ると圧倒的すぎて声が漏れそうになるような作品……いわゆる、“IMAX向け映画”だ。なかには大作だとしてもIMAXで観ることへの特別感が感じられない作品がある中で、今年はまだ上半期というのに、もう十分すぎるくらい“圧倒的な映像体験”なるもの…
『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』が持つ“衝撃”の意味 長い時間を経て結ばれた点と点
『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』がついに公開2周目に突入。オープニング興収が33億円超えというロケットスタートを記録した本作は、キャッチコピーにあるように“怪盗キッドの真実が明かされる”とのことだった。しかし映画の内容としては、新撰組の土方歳三にまつわる日本刀を巡る宝の争奪戦であり、江戸川コナン…
『変な家』のヒットにみる“ホラー映画”としての潮流と現代性 賛否両論の意義を考える
上映5週目に突入する映画『変な家』が、国内興行収入ランキングの首位をキープしている。YouTuberである雨穴による小説『変な家』を元にし、間宮祥太朗が主演を務める本作は、原作をベースにしているがオリジナルな描写や展開が話題の作品。しかしその話題性は決してポジティブなものに限らず、いわゆる賛否両論の声…
名作の陰にピート・ドクターあり! 傑作『ソウルフル・ワールド』を劇場で観るべき理由
忙しさに追われて最近夜空しか見ていないなという時も、逆にやることが本当はあるくせに何もできなくて無感情のまま携帯の画面をスクロールしている時も、なんだかもったいない気持ちになる。人生の時間を無駄遣いしている気がしてしまうのだ。でも大人になるにつれて器用に時間が使えるようになるどころか、ただその無駄遣い…
アジア人の透明化? ロバート・ダウニー・Jr.らのオスカー受賞を巡る炎上の経緯
日本時間3月11日に授賞式が開催された第96回アカデミー賞で、受賞結果よりもSNSの話題をさらったのが、ロバート・ダウニー・Jr.とエマ・ストーンの受賞の瞬間の“行い”である。 ことの発端は、まず『オッペンハイマー』でダウニー・Jr.が助演男優賞を受賞したこと。そもそも今回のオスカーは、例年と違っ…
第96回アカデミー賞は授賞式として“格段に”良くなった? 6つのハイライトを解説
日本時間3月11日に第96回アカデミー賞授賞式が開催された。日本映画からは3ノミネート中2作(『ゴジラ-1.0』『君たちはどう生きるか』)が受賞に至るなどの快挙を成し遂げた。本稿では近年の授賞式と違う雰囲気、発表の仕方、今年のサプライズまでハイライトを振り返りながら解説していこう。冷遇された『バー…
『ゴジラ-1.0』山崎貴がアカデミー賞受賞後に語った思い 『オッペンハイマー』への言及も
日本時間3月11日に授賞式が開催された第96回アカデミー賞で、『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞した。同賞の受賞は日本映画に限らず、アジア映画において史上初である。本稿では北米でのヒットと、受賞スピーチおよび受賞後のバックステージインタビューの回答(全文)を紹介したい。 ゴジラ生誕70周年記念作…
宮﨑駿、『君たちはどう生きるか』で2度目のオスカー 作家性と功績が評価される結果に
日本時間3月11日に授賞式が開催された第96回アカデミー賞の長編アニメーション部門を、宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』が受賞した。本作は日本で7月14日に、北米で12月8日に公開。宮﨑の10年ぶりの監督作にして、オスカー受賞は2001年公開の『千と千尋の神隠し』以来の快挙となった。 太平洋戦争…
物議を醸した司会に歴史的受賞も 第81回ゴールデングローブ賞の問題点とゴシップを解説
1月7日(現地時間)に行われた第81回ゴールデングローブ賞の話題がまだネット上を賑わせている。『オッペンハイマー』が最多5部門を受賞し、続く2部門受賞作が『落下の解剖学』、『バービー』、『The Holdovers(原題)』、そして1月26日に日本公開が迫る『哀れなるものたち』である。同時にテレビ部門…
ジョナサン・メジャース有罪評決、マーベル解雇へ 映像&音声証拠の詳細を時系列で解説
ついに評決が下された。マーベル映画への出演で知られる俳優ジョナサン・メジャースが12月18日(現地時間)第3級暴行罪とハラスメント罪で有罪評決となり、その結果マーベルが彼を解雇する旨を発表した。 メジャースの一件は3月25日に起きた彼の逮捕から始まり、多くの証言と映像、裁判の延期など問題を抱えてき…
『ゴジラ-1.0』なぜ全米で大ヒット? 観客の反応から浮き彫りになるハリウッドの課題
日本では11月3日から、全米では12月1日から公開された『ゴジラ-1.0』。国内では賛否両論の声が上がっている印象だが、アメリカでは大絶賛の嵐である。週末3日間(12月1日~3日)のオープニング興収(先行上映含む)が約1100万ドルを記録し、ランキング3位に躍り出た。しかし、その後も観客が増え続け、1…
『マーベルズ』キャラクターを愛せるコメディ映画としての成功 映画作りとしての課題も
「喪失とその先を考える」がテーマのように感じられたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のフェーズ4について、以前こちらに寄稿した(MCUフェーズ4、なぜファンから批判が集まるのか フェーズ5以降に期待できること)。そこでは『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降の“マーベル倦怠期”について触れつ…
アベンジャーズを超える!? 『マーベルズ』キャプテン・マーベル率いる最強チームを解説!
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(以下、『エンドゲーム』)で大活躍したアベンジャーズ最強ヒーロー、キャプテン・マーベルが遂に帰ってくる。11月10日に公開されるマーベル・スタジオ新作映画『マーベルズ』は、予告編を観る限り、魅力的なキャラに溢れた作品になりそうだ。単独作『キャプテン・マーベル』のその後、…
『死霊館のシスター 呪いの秘密』は信頼された作り手による“改革” 成功の背景を探る
『死霊館』ユニバースも、気がつけば10年の歴史を築いていた。アメリカのアミティヴィルに佇む「悪魔の棲む家」から始まり、イギリスのエンフィールド、そしてルーマニアまで足を伸ばしたシリーズは、最新作『死霊館のシスター 呪いの秘密』で1956年のフランスに私たちを誘ってくれる。映画『死霊館のシスター 呪…
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の“引用”を読み解く 神聖なモチーフや絵画の意味
※本稿には『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の結末に関するネタバレが含まれています。 前作のラストから8カ月が経った冬のニューヨークで、ある男の拳が叩きつけられる音が鳴り響く。妻に先立たれ、彼女から遺された子犬を失い、気がつけば多くの人間を殺し続ける男、ジョン・ウィック。彼の物語にとって一つの幕…
ケネス・ブラナーはやっぱりすごい! 映画館で観るにふさわしい大人向けミステリーが誕生
ケネス・ブラナーはやっぱりすごい。鑑賞後にそう感じざるを得ない彼の最新監督・主演作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』が9月15日より公開となる。2017年公開の『オリエント急行殺人事件』、2022年の『ナイル殺人事件』に続きブラナーがエルキュール・ポアロを演じる本作は、シリーズ3作目にして最もフィルムメ…
『マイ・エレメント』レビュー ピクサーには珍しい直球の恋愛映画ながら、移民の苦悩や不寛容な社会を写実的に捉えた作品
移民の悩み、みんなに優しくない世界を描きながらもロマンチックな“触れ合い”の尊さを映す
最高にロマンチックで感動! ピクサー新作『マイ・エレメント』は大人にこそ刺さる
「現代における恋の始め方」を教えてくれる。8月4日公開のディズニー&ピクサー最新作『マイ・エレメント』は、ティーンや大人にこそ刺さるものがある作品だ。 全米で6月16日に公開されて以降、実際に映画を観た観客による口コミをきっかけに全世界で大ヒットを記録し続けていて、世界興収は7月31日時点で3億9…
全米俳優組合のストライキの背景と余波を解説 配信サービスとAIが大きく関わる理由とは
アメリカで始まったストライキが日本でも話題を呼んでいる。7月21日公開の『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』で主演を務める、トム・クルーズらの来日がキャンセルになったことが注目を浴びたのだ。クルーズというビッグネームのおかげで、日本の映画ファンも早い段階から、このストライ…
圧倒的な品揃えに散財必至!「ハリー・ポッター」の体験型施設「スタジオツアー東京」レストラン・ショップ詳細レポート
スタジオツアー東京でしか手に入らないグッズも多数
無数のディテールを見つけていくのが楽しい!「ハリー・ポッター」の体験型施設「スタジオツアー東京」詳細レポート【施設・セット編】
ハリポタファンの映画ライターがその魅力を紹介
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』彼らの旅路を音楽とともに振り返る
※本稿には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』のネタバレが記載されています。 “ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは帰ってくる”──たとえそうだとしても、私たちの知る“銀河のお尋ね者”こと負け犬たちの物語は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』(以下『GotG3…
『雄獅少年/ライオン少年』は『少林サッカー』を想起させる最高の傑作青春映画だ
近年、日本のアニメーション映画が世界で注目される機会が増えたが、近隣アジア発のアニメ映画も凄いことになっている。中国の3DCG映画『雄獅少年 少年とそらに舞う獅子』は2022年に字幕版が限定公開された知る人ぞ知る名作だが、そんな本作がなんと『獅子少年/ライオン少年』の邦題で日本語吹替版が制作され、5月…
『ヘル・レイザー』から『X エックス』まで恐怖の進化を辿る 各国対抗ホラー映画を堪能
ホラー映画とひとえに言っても、ジャンルは多岐にわたる。“死”や“暴力”が人類共通の恐怖の根源だとしても、国や文化の違いによって「怖い」と感じるものが違うことだってある。番組配信サービス「WOWOWオンデマンド」では、5月7日までの期間限定で「旅」をテーマに各国の作品を特集中。今回紹介するような、恐怖の…
PR案件&映画降板 MCUカーン役ジョナサン・メジャース、逮捕劇の衝撃的な真相とは
2月17日に日本公開された『アントマン&ワスプ:クアントマニア』でヴィランの征服者カーンを演じた俳優ジョナサン・メジャースが、3月25日(現地時間)に逮捕された。3月3日に北米公開されたばかりの出演作『クリード 過去の逆襲』(日本公開は5月26日)でも重要な役割を演じており、評判もよく、まさに絶好調の…
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が与えた“衝撃”とは 6時間強の特典映像から紐解く
“ゾンビ”はもう、なんら珍しい存在ではない。ホラーなどのジャンル映画におけるサブジャンルとして確立され、私たちは今日あらゆるゾンビ映画を手に取ることができる。生きる屍(リビングデッド)は唸り声をあげながら生者の血肉を求め、襲いかかってくる。奴らを倒す手立てが、頭部を破壊したり燃やしたりすることだという…
『シャザム!〜神々の怒り〜』レビュー デザインやディテールの細やかさを賞賛したい、予想以上に楽しめる良質ファミリー映画
昨今のヒーロー映画に覚える“疲労感”を忘れさせてくれるフレッシュさ
第95回アカデミー賞ノミネーションが発表 その結果は意外なものに
1月24日22時30分(日本時間)から発表された、2023年度のアカデミー賞ノミネーション。例年最も注目される作品賞をはじめ、主演男優賞や女優賞、監督賞といった主要部門のほか、音響賞や撮影賞までの合計23部門においてアカデミー会員が投票した作品や人物らがノミネートされた。前哨戦として謳われるゴールデン・グローブ賞も先日執り行われ、その結果や例年のアカデミー賞の結果から、我々はノミネート作品や人物を予想していた人も多いはず。しかし、今年は予想外な結果になったものが多い印象だった。 まず最多の10部門でのノミネートを飾ったのは、ゴールデングローブ賞でも主演女優賞、助演男優賞(ともにミュージカル/コ…
第95回アカデミー賞ノミネーション発表 『エブエブ』が最多10部門11ノミネート
第95回アカデミー賞のノミネート作品が1月24日(日本時間)に発表され、A24製作・配給の映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が10部門11ノミネートで最多ノミネーションを飾った。 今年の発表を務めたのは、『サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜』で第93回アカデミー…
アメトイオタクが東京コミコン2022で見た、映画ホビー・グッズ最前線
コロナ禍以降におけるコレクターのニーズも垣間見えた
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデースペシャル』で思い出す、彼らの愛おしさ
12月も2週が過ぎ、本格的なクリスマスシーズンが到来した。ところで、あなたが“クリスマスの到来”を実感するタイミングはいつだろう。スターバックスのカップのデザインが変わったとき、街路樹のイルミネーションが点灯したのを見かけたとき、コンビニでマライア・キャリーが流れていたとき。はたまた、ディズニープラス…
3年ぶりのリアル開催 「東京コミコン2022」の見どころは
東京コミコン2022がついに開幕した。今年は何と3年ぶりの復活となる。コロナ禍が猛威を奮っていた2020年はバーチャル開催、2021年は中止となってしまった本イベント。2019年ぶりに実際に幕張メッセの会場にやってきて、スクリーンの中でしか見ることができないと思っていたハリウッド俳優たちが目の前にいることへの興奮。そんな東京コミコンの中でも大きな目玉となるのが来日したセレブリティをはじめ、東京コミコン2022アンバサダー、PR大使がステージに登壇するトークショーとなる。 25日(金)に行われたオープニングセレモニーに登場した今年の公式アンバサダー、EXILEのAKIRAは「夢の空間の復活ですか…
『ターミナル』トム・ハンクス演じた主人公のモデルとなった人物、空港で亡くなる
「事実は小説よりも奇なり」。その言葉を体現するかのような存在として、世界中に知られていた人物が亡くなった。2004年公開の映画『ターミナル』でトム・ハンクスが演じた主人公のモデルとなったメフラン・カリミ・ナセリである。 監督はハンクスと『プライベート・ライアン』、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』で仕事をしたスティーヴン・スピルバーグ、音楽はジョン・ウィリアムズとお馴染みのタッグで送る本作。東欧の小さな国からやってきた主人公、ビクター・ナボルスキーがJFK国際空港に到着するも入国手続きの直前に祖国でクーデターが起きてしまい、パスポートが無効になって立ち往生してしまう物語だ。空港の一歩外を出…
ありえない日本描写がクセになる 推しキャラを作って楽しむ『ブレット・トレイン』
伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』(角川書店)を原作に実写映画化したブラッド・ピット主演のアクション映画『ブレット・トレイン』。9月1日に公開したばかりのあの話題作が、なんと早くも11月2日からデジタルプレミア配信で視聴できる。こんなに早くも自宅で本作が楽しめるなんて、見逃してしまった人にはもちろんの…
豪華キャストによる演技合戦が圧巻! 『アムステルダム』の合言葉が意味するもの
「アムステルダム」。映画のタイトルにもなっているその言葉は、3人組のメインキャラクターが劇中で何度も口にする、想い出の土地の名前である。 『アムステルダム』は、第一次世界大戦の最中に出会った医者のバート(クリスチャン・ベール)と弁護士のハロルド(ジョン・デヴィッド・ワシントン)、アーティストの…
実写版『耳をすませば』のテーマをスタジオジブリによるアニメーション映画から紐解く
実写映画『耳をすませば』が公開された。同タイトルのスタジオジブリによるアニメーション映画は国民的な人気を誇り、メインキャラクターの雫と聖司くんも多くの人に見守られる存在。しかし、本作はあのアニメ映画の続編ではなく、あくまでアニメ映画の原作でもある、少女コミック誌『リボン』で連載されていた柊あおいの漫画…
『アダムス・ファミリー2』と人種問題 悪趣味キャンプが象徴する地獄への痛快な“反撃”
1991年に公開され、ヒット作として愛された『アダムス・ファミリー』。ダークユーモアたっぷりに、当時の“一般的”アメリカ人や家庭が良いとするものや幸せに思う明るい物事を、苦虫を噛み潰したように見つめる一方で、墓場で死体を掘り起こしたり、倫理観に欠けることを笑ったり、暗くて不幸なものが大好きなアダムス一…
普通ではなく自分であれ ダークユーモアで『アダムス・ファミリー』が肯定し、描くもの
『アダムス・ファミリー』を観たことはなくても、あの有名なフィンガースナップでお馴染みのテーマ曲を一度は耳にしたことがある、という方は多いのではないだろうか。90’sベイビーにとっては懐かしのホラーコメディである本作が、なんと1999年以来、奇跡の地上波放送される。 本作はつい最近、2019年にアニ…
ジム・キャリー×山寺宏一の運命が交差した映画『マスク』の裏話
“狂気”を軸に考えれば、ホラーもコメディも同じようなものだ。90年代を代表するコメディ映画『マスク』(1994年)を子供の頃から観るたびに、その過剰なスラップスティックさと少しの暴力性がなんだかクセになり、ただジム・キャリーという男の表情から目が離せなくなる。本作は、間違いなく彼のキャリアに大きな影響…
『スパイダーマン』最大級のカタルシスを感じるために WOWOWで観る実写版全8作
8月27日からWOWOWオンデマンドにて配信中の『スパイダーマン』シリーズ7作に、最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が加わり、実写版全8作品が視聴可能となる。また、トビー・マグワイア版3部作と映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』がWOWOWにて放送される。『スパイダーマン:ノー・ウ…
『モンスターズ・インク』が教えてくれる、恐怖に勝る相互理解 大人向け作品としての魅力
6歳の私は、部屋の明かりを全て消して寝ることができなかった。暗闇から何かがこっちを見ていて、目を閉じた私を襲うのが怖かったのだ(実は今でも怖い)。しかし、そんな6歳の私……いや、世界の子供にその闇に潜む存在――私たちが怖がる相手こそ、実は私たちを怖がっているんだよと教えてくれた映画が『モンスターズ・イ…
恐竜の息遣いが感じられる! 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』を4DXで体験
ついに、あの人気シリーズが完結する。 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が7月29日より公開された。1993年に公開された『ジュラシック・パーク』から29年もの月日を経て、レガシーキャラクターを迎え、ある意味第1作からの物語の一つの幕引きを描く本作を、多くの人が刮目しに映画館に足を運ぶこと…
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は“アニマルライツ”がテーマに 後半は別作品?
ついにシリーズ完結編となる『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が7月29日に公開を迎えた。それに合わせて、日本テレビ系『金曜ロードショー』にて、前作に当たる『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が放送される。 本作は『ジュラシック・ワールド』の惨劇を経たあと3年後、崩壊したパークが位置するイス…
MCUフェーズ4、なぜファンから批判が集まるのか フェーズ5以降に期待できること
サンディエゴ・コミコン2022のパネルで、ついにマーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)の未来のロードマップが明らかになった。フェーズ4は何と残すところあと2作、ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』と映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』を以てして幕を閉じ、『アントマン・アンド…
『ジュラシック・ワールド』が放つ“パーク”の魅力 ラプトルとT-REX共闘の感慨深さ
1993年に公開された『ジュラシック・パーク』は、実業家ジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー)の野望と、彼が金に糸目をつけずに建設しようとしたテーマパークの実現が頓挫する物語である。ビジターセンターも建設中で、乗り物もまだ試運転の段階。しかし、そんなパークや恐竜への感想と意見を自分の孫と見識者…
『すずめの戸締まり』ヒロインにも抜擢 “圧倒的演技力”の原菜乃華に惹かれる理由
新海誠の3年ぶりの新作『すずめの戸締まり』が11月11日に公開される。新海の作品といえば、注目されるのがヒロインの声を誰が当てるかだ。『君の名は。』では上白石萌音が、『天気の子』では森七菜が抜擢されたこのポジション。上白石は出演以前から第38回日本アカデミー賞新人賞などを受賞し注目を浴びていたが、本作…
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』にみる、製作陣の思い入れと西部劇への敬意
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の生みの親であるロバート・ゼメキスとボブ・ゲイルは南カルフォルニア大学(USC)の映画芸術学部で出会った。周りの生徒がフランソワ・トリュフォーやジャン=リュック・ゴダールに触発され、ヌーヴェルバーグの話ばかりをしていたところ、この2人はそれらに一切興味を持たず、ずっと…
『ブラック・フォン』レビュー:スティーヴン・キングのDNAを受け継ぐ、美しい出来栄えのホラースリラー
スティーヴン・キングのDNAを受け継ぐ、美しい出来栄えのホラースリラー
『ジュラシック・パークIII』は“駄作”と呼ばれた意欲作? ラプトルとグラント博士の牽引力
人気シリーズにおいて、3作目は難しい立場にある。特に、1作目が完璧なまでに美しい作品の続編というものは、それだけでハードルも上がり、比べられて“駄作”の烙印を押されてしまうことが多い。『ジュラシック・パーク』シリーズの当時の完結編とも言える『ジュラシック・パークIII』も、正直そのポジションにいる作品…
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』が私たちにくれた居場所 全ての終わりであり始まり
子供時代、あの分厚い原作本を必死に抱えて読んだり、新作が出るたびに映画館に足を運んだり、リアルタイムで『ハリー・ポッター』というフランチャイズに触れていたファンにとって、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』は途方に暮れる作品だった。もちろん、今日においても新シリーズ『ファンタスティック・ビースト…
『GO』をはじめ国内外の青春映画を都心で味わう 「新宿東口映画祭2022」注目ポイント紹介
5月27日から6月9日にかけて新宿武蔵野館とシネマカリテで開催される「新宿東口映画祭2022」。今年は初開催となった昨年と比べ、より幅広い作品のラインナップに目移りしてしまう。特に気になるのは、国内外から集まった粒揃いの「青春映画」だ。 国内作品で注目したいのは、窪塚洋介×宮藤官九郎タッグ作品の上…
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』にみるサム・ライミの作家性
※本稿は『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のネタバレを含みます。 1981年、22歳の監督がデビュー作品として、「死者の書」なる禁断の書物を巡り、悪に取り憑かれた女と戦う男の物語を撮った。そして2022年、62歳になった彼、サム・ライミは約10年ぶりに「ダークホールド」なる禁…
人の話を聞くことの美しさ ずっと忘れたくない、言葉と人と風景で溢れる『カモン カモン』
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、自身もインタビュアーとして活躍するアナイスが『カモン カモン』をプッシュします。『カモン カモン』 マイク・ミルズ監督の待望の最新作『カモン カモン』が公開さ…
『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は最高にリッチで満足感のある傑作
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、ハリーが1年生としてホグワーツに入学したシリーズ1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』が公開された年に自分も小学校に入学したことで、「ハリーは同級生」と飲み屋で自慢しがちな…
授賞式出席でその美貌が一気に注目された!? 世界に“見つかった”岡田将生
3月27日(現地時間)に開催された第94回アカデミー賞が、良くも悪くも連日かなり話題になっている。授賞式の全米視聴者数は、史上最低を叩きだした2021年の1050万人から大幅に増加し、1540万人という結果に。ここ数年低迷の一途を辿っていたことを考えても、なんとも予想外な“起死回生”っぷりである。…
『TITANE/チタン』が描く、オイル塗れで強烈な“既視感” 数奇で超越的な愛を目撃する
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、好きな車はインパラなアナイスが『TITANE/チタン』をプッシュします。『TITANE/チタン』 映画を観終わると、なんとも泣きたい気分になった。「私、なんて…
濱口竜介のスピーチが遮断され、ウィル・スミスは激昂 第94回アカデミー賞で何が起きたのか
2021年に行われた第93回アカデミー賞がコロナ禍による延期、参加者人数の制限、授賞式会場が異例のユニオン駅というイレギュラー続きだったのに対し、第94回アカデミー賞はこれまでに近い日程の3月27日(現地時間)にドルビーシアターで執り行われた。しかし、それでも異例のハプニング続きだったことは確かだ。事…
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でハリーと正面対決 ドラコ・マルフォイについて考察
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』は、シリーズ最終章の入り口だ。ついに宿敵ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)を倒すための具体的な方法、「分霊箱」についての話が登場し、幼少期の彼とダンブルドア(マイケル・ガンボン)の出会いが描かれる。さらには、これまでハリー(ダニエル・ラドクリフ)の味方なのか敵なの…
Netflix映画『モラルセンス』が描く、受容の物語 BDSM作品としての懸命さも
突然だけど、性的嗜好って人の数だけあると思う。島倉千代子が人生も男も女もいろいろだと歌っていたが、性的嗜好もいろいろだ。それぞれが、それぞれの好みを持っている。しかし、それは時折 “モラルセンス”、つまり“道徳心”によって批判されることがある。もちろん、犯罪行為につながるものであれば話は別だが、なぜ我…
『牛首村』でスクリーンデビュー、初主演&1人2役 koki,の役者としての可能性
清水崇監督による「恐怖の村」シリーズの3作目となる『牛首村』は、実在する心霊スポット「坪野鉱泉」を舞台にした作品だ。映画は冒頭から高校生のアキナ(大谷凜香)とミツキ(莉子)が坪野鉱泉として知られる、廃ホテル「旧ホテル坪野」でライブ配信中、同行していた同級生の詩音がエレベーターに入り、神隠しに遭うという…
“やるせなさ”を体現するエル・ファニングの真骨頂 『選ばなかったみち』が映す人生の酸い
サリー・ポッター監督の綴る物語にはいつだって、少しの残酷さと諦め、そして真実が描かれている。『ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界』(2012年)以来のタッグとなるエル・ファニングとポッター、そしてアカデミー賞俳優のハビエル・バルデムが織りなす最新作『選ばなかったみち』も、良質でビタースウィ…
『嘘喰い』でスクリーンデビュー 実力派俳優・櫻井海音は間違いなく注目のニューカマー
2月11日より公開された『嘘喰い』に出演している櫻井海音。彼が演じるのは、あらゆるギャンブルを取り仕切る会員制秘密組織「賭郎」の頂点に君臨する男・切間創一だ。横浜流星演じる主人公・斑目貘を「賭郎」から追い出した張本人でもあり、物語にも大きく関わってくる存在である。櫻井にとって本作が映画初出演となり、ス…
『ドライブ・マイ・カー』が歴史に残る快挙 第94回アカデミー賞ノミネートを振り返る
第94回アカデミー賞のノミネーションが2月8日早朝(アメリカ現地時間)に発表された。作品賞は例年に比べ多い10作品が選出され、濱口竜介監督作『ドライブ・マイ・カー』もこれに選ばれた。なお、日本映画が作品賞に選出されるのは、アカデミー賞史上初の快挙となる。同作は、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞を含む4部…
社会の動きに重なる、3人のスパイダーマンの変遷 MCU版は“失っていく物語”に
※本稿は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のネタバレを含みます。 街も、人も、ヒーローも、時代とともに変わっていく。2002年の『スパイダーマン』から20年後に日本公開された『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観て思ったことだ。それぞれの時代を駆け巡ったスパイダーマン3人がスクリーンで…
『未体験ゾーンの映画たち』 はコロナ禍にも屈しない? 担当者と振り返る10年の歩み
様々な理由から日本公開が見送られてしまう傑作・怪作映画を、映画ファンがスクリーンで体験できることをモットーに、2012年よりヒューマントラストシネマ渋谷が中心となって開催している劇場発信型映画祭「未体験ゾーンの映画たち」。初回の上映では、2021年に『王様のブランチ』(TBS系)で紹介され、各配信サイ…
幽霊譚にのせてトラウマを描く『ポスト・モーテム』 監督の考えるホラー映画とその未来
長きにわたってホラー映画の上映が禁止されていたハンガリーが、第94回アカデミー賞国際長編映画賞という、たった1枠の国を代表する映画に選定したのが、ホラー映画『ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス』である。 作品の舞台は、第一次世界大戦後のハンガリー。死者と遺族の最後の写真を撮ることを仕事にしている…
『スパイダーマン』20年の歴史に寄り添う3人の“MJ” その変換から考えるヒロイン像の変化
サム・ライミ版『スパイダーマン』が公開された2002年から、ちょうど20年後に日本公開された『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。本作は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)、ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)といった枠組みを超えた、いわば“スパイダーマン・シネマティック・ユ…
『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』ゲーム要素満載の聖地ツアー的魅力
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、子供の頃プレイした『バイオハザード』のリメイク版で、廊下の両サイドからクリムゾンヘッドに迫られたことがトラウマのアナイスが『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシテ…
『リコリス・ピザ』でのタッグは運命的だった? PTAとHAIMの関係と止まらぬ“歩み”
2012年、「もう誰も私を助けてくれるなよ」って気分だった当時18歳の私は、そっくりそのままのタイトルの曲をYouTubeで見つけた。HAIMという女性スリーピースバンドの「Don’t Save Me」だ。ジャケ買いをはじめ、MVの雰囲気やアートワークなど視覚的に「あ、これは好きなやつだ」と思う直感は…
『ドライブ・マイ・カー』が非英語映画賞に 第79回ゴールデングローブ賞受賞結果を総括
事前のボイコット騒動から、授賞式直前の無観客開催の発表など、かなり多くの視点で注目を浴びた第79回ゴールデングローブ賞。映画部門とテレビ映画部門に分かれて発表される本賞は、もともとアカデミー賞の前哨戦としてもその結果が毎度注目されている。ところが、今年はなんと受賞作を決める投票権を持つハリウッド外国人…
『キングスマン:ファースト・エージェント』が達した新境地 戦争映画として確かな重厚感
いわゆる“シリーズ3作目の呪い”、というものはあると思っている。1作目が最高に面白くて、2作目は期待していたより実はまあまあな印象。だから3作目は最初から期待されなかったり、微妙という先入観を抱かれたりしやすい。1作目が良かった映画ほど、その後に続く作品の失速具合が目立つのは仕方ないことだろう。しかし…
“偽ること”を考えさせられる 『ラブ・ハード』はマッチングアプリ世代に響く名作だ
万年ダイエッターという言葉があるように、私は“万年スワイパー”という言葉があってもいいと思う。スワイプとは、その行為自体はスクリーンを上下左右にスライドさせる動作の意であり、いわゆるマッチングアプリの分野では“選別”を意味する。画面に登場する相手のプロフィール写真と自己紹介文に対して「いいかも」って思…
『ホーム・アローン』の笑いには“痛み”が伴う 愛され続ける映画に成長させた功労者とは?
『ホーム・アローン』が日本で劇場公開されてから、ちょうど30年目の年。クリスマスが来るたび、いや真夏日でも構わず観たくなる瞬間が訪れ、呆れるほどに何回観ても飽きないのが逆にもはや怖い作品である。これまで地上波でも幾度となく放送されてきたが、実は今年の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)のように12月2…
『ボス・ベイビー』は“考えずに感じる”映画? 子供の視点と感情に寄り添う奇作的な魅力
アニメーション映画って、時々少し難しい。近年のピクサー作品のような、どちらかといえば大人が観た時に深いい話すぎて泣ける作風を意識したものや、ユニバーサル作品のように大人も子供も楽しめるザ・王道エンタメに振り切っているもの。ひとえにアニメーション映画=子供向けというわけでもないからこそ、老若男女の集合体…
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』は腐敗した大人社会と生徒の訣別を描く重要作
つくづく、ホグワーツの生徒は命がいくつあっても足りないと思う。入学早々、ハロウィンにはトロールが校内に侵入してくるし、学校の敷地内には人食い蜘蛛の群れが住む禁じられた森がある。禁じるならちゃんと入れないようにしておいてほしい。学校のカリキュラムも、問題ばかりだ。『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、耳…
孤独を感じたことのある全ての人へ 『ディア・エヴァン・ハンセン』が寄り添う過去と現在
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、最悪の中高生活を送ったアナイスが『ディア・エヴァン・ハンセン』をプッシュします。『ディア・エヴァン・ハンセン』 人は人を傷つけずにはいられない。これはもう、悲…
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は見どころ満載 最後の楽しい学園生活と闇の復活
※本稿には『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のネタバレが記載されています。 映画第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』が公開20周年を迎え、主人公3人組が再結集する特別番組の制作も決定した『ハリー・ポッター』シリーズ。映画全8作にわたって描かれる彼らの物語は、11月26日に『金曜ロードショー』…
『マリグナント 狂暴な悪夢』の喜ばしい驚き 内包された“自由”を巡るテーマにも着目
※本稿は『マリグナント 狂暴な悪夢』のネタバレを含みます。 驚きが多すぎるよ、『マリグナント 狂暴な悪夢』(以下、『マリグナント』)。もし私が漫画の世界に生きていたら、「……!?」という吹き出しが五分おきに頭の上に浮かんでいたに違いない。前情報なしに観るべき、ただその一つの前情報を握りしめて映画を…
『エターナルズ』世界興収で最も高い収益を出した国は? クロエ・ジャオによる製作秘話も
全米で賛否両論が巻き起こる『エターナルズ』だが、興収面では成功を収めていると言える。アメリカ国内での公開週末の結果は、全米4090館に対し約7100万ドルと報じられた。今年劇場公開されたMCU作品の『ブラック・ウィドウ』(8000万ドル)や『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(7500万ドル)、先日…
ゲームやリブート作品での再評価続く ホラーアイコンはなぜお馴染みのものが多いのか?
ハロウィンの季節がやってくるたびに、時代を超えて愛される70〜80年代のキラーたちが顔を覗かせる。キラーといえば、『Dead by Daylight』(以下『DbD』)というゲームにて最近セノバイトことピンヘッドが殺人鬼キャラクターとして追加されたことで、元ネタである1987年のホラー映画『ヘル・レイ…
ハロウィンコスチューム人気の変遷 今年は『イカゲーム』盛況の一方で禁止の動き?
2021年、今年もハロウィンがやってきた。10月25日から東京都は制限を全面解除し、飲食店の営業時間や酒類提供が緩和へ。もちろん、この季節になってくると渋谷の大混雑が毎年メディアで注目されているが、2020年は外出自粛が求められ例年に比べて人の流れも落ち着いていたそう。そんな中でも、特にハロウィンコス…
ダニエル・クレイグ版ボンド15年の歴史 一人の男の“愛を巡る旅路”として振り返る
ジェームズ・ボンドという、一人の男の物語の幕が閉じた。2006年の『007/カジノ・ロワイヤル』にはじまり15年もの間ダニエル・クレイグが体現してきた、ボンド像。歴代初の金髪であり、どちらかと言えば悪者顔とも言えるクールな顔つき。しかし蓋を開けてみたら、これまでのボンドの中で最も人間臭く、感情移入しや…
ルビー・ローズによる『バットウーマン』告発の詳細 非難された製作陣は事実を否定
現地時間10月20日、米CW局『バットウーマン』の主演を務めていたルビー・ローズが、シーズン1で降板した本シリーズの撮影現場で起きたことを自身のInstagramのストーリーにて告発した。 「Dear CW、もうたくさんよ」という書き出しからはじまるストーリーには、『バットウーマン』の製作および脚…
『キャンディマン』は人種差別の寓話として語られるホラー ジョーダン・ピール節も絶好調
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は小学生の頃に住んでいた家で、姿見に自分以外の黒い影が映り込んでいたのを見た時から鏡が怖いアナイスが『キャンデイマン』をプッシュします。『キャンディマン』 どこに…
『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』真髄への回帰 丁寧に構築された恐怖と愛の物語に満足
私たちの『死霊館』が戻ってきた。ホラー映画界で最も愛されているパワーカップルのウォーレン夫妻が、再び実話に基づいたケースに挑む『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』はシリーズのファンが安心して楽しめる、非常に丁寧な作品だと言える。※本稿には『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』のネタバレが含まれていま…
トラウマシーンもいっぱい 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』はグロくてワクワク
冒険活劇といえば『インディ・ジョーンズ』。顔がハリソン・フォードという超ハンサムで文武両道のセクシー考古学者、インディアナ・ジョーンズが主人公の大人気シリーズだ。スティーヴン・スピルバーグとジョージ・ルーカスの手がける3部作(『クリスタル・スカル』のことは一旦忘れよう)、その中で最も異質極まりないのが…
『スパイラル』は『ソウ』過去作からどう変化した? ジグソウの思想史から読む
『スパイラル:ソウ オールリセット』が公開された。4年ぶりの『ソウ』映画新作となった本作、総数9作に渡り2004年から続くシリーズに対して、副題の通り全てがリセットされたような作品となった。新たなチャプターの幕開けとなった本作で、従来の『ソウ』シリーズを牽引してきたジグソウの精神はどのように継承され、…
『ロスト・ワールド』は本当に“駄作”なのか フィルムメーカーから愛される理由とその真価
9月17日に『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で放送される『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』。何を隠そう、人気シリーズの2作目でありながらも何かと“駄作”のレッテルを貼られてしまっている不遇な映画だ。確かに、ダメなところもある。あるけど、『ジュラシック・パーク』という傑作にして頂点と比べての…
ティモシー・シャラメ、シム・リウ、カミラ・カベロら登場 メットガラ2021俳優陣に注目
毎年開催されるファッションの祭典、Met Gala(メットガラ)。1995年よりVOGUE誌の編集長アナ・ウィンターが主催する本イベントは、世界中のセレブリティが一堂に介し、最高のルックを披露する。しかし、それは単なる“お洒落発表会”にとどまらず社会的な意味や影響力を持つイベントなのだ。今年は共同ホス…
『スペース・プレイヤーズ』『フリー・ガイ』 大手スタジオのコンテンツ活用が本格化?
※本稿には『スペース・プレイヤーズ』『フリー・ガイ』のネタバレが含まれています。 現在日本でも大ヒット公開中の『フリー・ガイ』。アメリカでは公開4周目でも相変わらず3位とトップ3内に君臨し続け、累計興収は約9200万ドルを記録。予想外の大成功を収めている。また、一足先の7月16日に全米公開された『…
人生を、もう一杯 『アナザーラウンド』マッツ・ミケルセンに酔いながら感じる生への賛美
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、少し前に初めて飲んだチャミスルでちょっとだけ記憶を失ったアナイスが『アナザーラウンド』をプッシュします。『アナザーラウンド』 今年開催された異例づくしの、そし…
『ジュラシック・パーク』は“最も現実的な恐竜映画”として作られた 虚構を真実に変えた奇跡
1992年9月4日、カリフォルニアの科学者チームが2500万年以上前の琥珀の中に保存されていた絶滅種、ハリナシミツバチからDNAの一部を抽出し、精密な分子の塩基配列を決定したと報じられた。これは同じように琥珀の中に閉じ込められた小動物や虫……例えば、蚊にも応用できると考えられた。その蚊が、“もし”恐竜…
トム・ホランド×ゼンデイヤの長年にわたる恋路を解説 “My MJ”で正式交際発表!?
先日、予告編が公開され世界中で話題となった『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で一気に距離が縮まり、晴れて恋人となったパーカーとMJだが、現実世界でもこの2人のカップルが注目の的となっている。というのも、トム・ホランドがゼンデイヤの誕生日(9月1日)…
『ワイスピ』シリーズ独自の演出を徹底分析 受け継がれるのは家族の絆だけじゃない?
『ワイスピ』といえば、車にコロナビールに揺れるお尻と“家族”。そして困った時のニトロ。本当にこの映画を観ていると、ニトロがあれば何でも解決できるのではないかと錯覚してしまう。シリーズ9作目として現在公開中の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』まで、この5つのエレメントはどの作品にも散りばめられてき…
“怖いだけじゃない”近年の台湾ホラー映画の魅力 『返校』『呪われの橋』などから紐解く
台湾版アカデミー賞こと、金馬奨に12部門ノミネート及び5部門という最多受賞を遂げたホラー映画『返校 言葉が消えた日』。ホラーゲーム実写化作品が、ここまで国民的に支持されているのはなぜか。その背景には近年の台湾ホラー映画の持つ素晴らしい深みと旨みがある。『怪怪怪怪物!』と『返校』が光を当てる“目を背…
ホラーではなく“ほっこりバディ映画”!? 『ヴェノム』の見どころは“負け犬同志の友情”
今、世界で「スパイダーマン・ユニバース」が盛り上がっている。先週8月1日はスパダーマン誕生の日ということもあり、世界中のファンが『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のトレイラーなどの新情報の解禁を待ちわびていた。もともと、そのスパイダーマンの宿敵としてもコミックで登場したヴェノムの最新作『ヴェノム…
『ブラック・ウィドウ』エレーナ役でさらに注目 フローレンス・ピューの飾らない魅力
フローレンス・ピューに今、世界中が夢中になっている! マーベル映画最新作『ブラック・ウィドウ』でエレーナ・ベロワ役を務め、そのキャラクターの魅力と彼女自身の魅力が掛け合わさり人気を博している。マーベルのような規模感の作品に出演したこと自体、彼女のキャリア史上初のことなのでより一般的に彼女が知れ渡ったタ…
『フィアー・ストリート』3部作は何を描いた? Netflixとスラッシャー映画の相性
ティーンエイジャーが血まみれになって殺人鬼に追われて、時に惨殺されたり時に立ち向かって返り討ちにしたりするような作品が好きなら、Netflix新作映画『フィアー・ストリート』は間違いなくオススメ。 1994年、1978年、1666年と3世代にわたって描かれる一つの街「シェイディサイド(影の多い…
『ココ・シャネル 時代と闘った女』が暴く実像と生涯 100年後も廃れない装いと精神に触れる
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、ベッドではシャネルN°5だけを纏って寝る女でいたいアナイスが『ココ・シャネル 時代と闘った女』をプッシュします。『ココ・シャネル 時代と闘った女』 過去に5作…
王道の“ナメてた相手がヤバいやつだった映画” 『Mr.ノーバディ』が少し異色な理由
何事も、予想外というのが面白い。相手が自分の思っていたような相手ではなかった時。例えば、すごく怖そうな人が5円玉をくれたり、人間付き合いとか嫌いそうな人が飲み会で一番張り切って楽しんでいたり。いい意味での裏切り、とも言える。さて、悪い意味で裏切られた場合はそうはいかない。ナメていた相手が、やばかった時…
『ワイルド・スピード EURO MISSION』はシリーズの“功労者” 新作に向けた復習にも最適?
『ワイルド・スピード』を観たら、確実に欲してしまうものがある。コロナビールとBBQだ。あと、ナイスな車に美男美女、腹筋と大金。人間の煩悩まみれのような本シリーズも、8月6日公開予定の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』で9作目だ。9作目!? 『ハリー・ポッター』よりも長い! ここまで長く続き興収的…
キャラ良し、アクション良し、筋肉良し! DCで最も純粋なエンタメ作品『アクアマン』
海だ! 魚だ! 筋肉だ! 『アクアマン』だ! 『ジャスティス・リーグ』に登場していたアクアマンことアーサー・カリーが主人公の本作。ついに地上波初放送ということだが、続編となる『Aquaman and the Lost Kingdom(原題)』も先日から撮影が始まっていて、まさにグッドタイミング。ホラー…
『グーニーズ』が転換期となったジュブナイル映画の系譜 なぜ子供の物語にホラーが多い?
最近地上波放送されたことでも記憶に新しい、『スタンド・バイ・ミー』と『グーニーズ』。どちらも10代の少年少女を描いた物語……ジュブナイル映画の金字塔である。また、どちらも1986年、1985年と1980年代の作品であり、後の『IT/イット』(『スタンド・バイ・ミー』と同じスティーヴン・キング原作だから…
『スタンド・バイ・ミー』が描く“二度と戻らない夏” まとわりつく死の影と街の秘密
何度も観ているのに、映画が始まって暗い画面に大きく浮かび上がるタイトルを見て、あの曲の片鱗を聞くだけで喉の奥がキュッとしてしまう。『スタンド・バイ・ミー』は、そういう作品だ。 主人公の作家ゴーディが、早すぎる遠き日の親友の死を知り、彼や仲間と過ごした忘れもしない夏の思い出を振り返る本作。スティーヴ…
記憶という“フラット”に囚われた密室劇 『ファーザー』の鬼気迫る恐怖と悲壮
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、人の顔と名前を覚えるのに時間がかかってしまうアナイスが『ファーザー』をプッシュします。『ファーザー』 一連のアカデミー賞の揉め事のせいで、なんとも不運な目に遭…
ガル・ガドット、ジョス・ウェドン監督から脅迫された 他キャストも抗議する事の顛末とは
DCユニバースでワンダーウーマンとして活躍する女優ガル・ガドットが、先日行われたイスラエルのN12ニュースでのインタビューにて、『ジャスティス・リーグ』を監督したジョス・ウェドンから自身のキャリアを脅かされたことを告白した。 実はジョス・ウェドンの問題が上がってきたことは、今に始まったことではない…
階級差からツンデレまで胸キュンを全部乗せ 『タイタニック』の恋愛映画としての魅力
耳にタコができるくらい、“不朽の名作”と呼ばれ続けている映画『タイタニック』。監督・脚本・製作を『ターミネーター』や『エイリアン2』、『トゥルーライズ』といったSFアクションを世に放ってきた印象の強いジェームズ・キャメロンが手がけており、彼のキャリアの中でも異色のド直球ラブストーリーだ。しかし、本作の…
こんなファミリーディナーは嫌だ! 『クリシャ』に並ぶ、映画の“地獄的な食卓”を振り返る
現在公開中の『クリシャ』は、監督のトレイ・エドワード・シュルツの実体験をベースにした、ある感謝祭での悲劇を描いた作品だ。「感謝祭(Thanks Giving)」、それはアメリカではもっとも重要な国民イベントであり、どんなに普段仲が悪くても、どれだけ遠くに住んでいても親戚一同集まり食卓を囲う。一見家族団…
第93回アカデミー賞が最低視聴率を更新 その背景と課題について考える
第93回アカデミー賞はパンデミックの中で開催されたこともあり、普段のものとは違う多くの印象を残した。しかし、米調査会社ニールセンの発表によると、授賞式の平均視聴者数はわずか985万人のみで、18歳から49歳はそのうち1.9%しかいなかったという悲惨な結果に。ハリウッドにとって、史上最低の数字だ。 …
異例尽くしの第93回アカデミー賞、問題は演出? 華やかなレカぺと衝撃的なラストへの反応
第93回アカデミー賞の授賞式が4月26日(日本時間)午前に執り行われた。コロナ禍に見舞われた今年は、例年に比べて遅く開催されただけでなく、会場も小規模なユニオン駅で実施。参加者も170人程度に抑えられて開催された本イベントについて、開始直前にインタビューに答えたデヴィッド・ルービン会長は以下のように語…
『WAVES』監督の極私的な長編デビュー作 『クリシャ』で自身の家族を起用した理由
4月17日から、A24作『WAVES/ウェイブス』のトレイ・エドワード・シュルツ監督の長編映画デビュー作『クリシャ』が公開された。 2020年に劇場公開された『WAVES/ウェイブス』は、旬なアーティストの音楽をベースに物語を綴った意欲作として我々の印象に残った作品。一家の長男と妹の長女の視点で描…
『ガンズ・アキンボ』で注目のスクリームクイーン サマラ・ウィービングの“悪魔的魅力”
最近、様々な女優や様々なヒロイン像を映画の中で見るようになって嬉しい。その中でも、今もっともアップカミングな女優はサマラ・ウィービング。ブロンドヘアにビー玉のような真っ青のブルーアイズ。すごく美人だけど、決して区別がつかなくなるような典型的な“金髪美女”でもない特徴的な表情。同郷出身のマーゴット・ロビ…
『ノマドランド』で旅する荒野と記憶 自分にとって誇れる人生とは何か、教えてくれる路上
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週はアメリカの化石発掘場に行くことが人生の夢の一つであるアナイスが『ノマドランド』をプッシュします。『ノマドランド』 ノマド、という言葉を最初に知ったのは高校生の時…
実写版『モンハン』への布石 『バイオハザード』は壮大なホームビデオのはじまりだった
2000年代はゾンビ映画の豊作期だった。『ドーン・オブ・ザ・デッド』を筆頭に邦題が『なんとか・オブ・ザ・デッド』の作品がこれでもかというほど公開され、『28日後…』や『スリザー』のような、ゾンビ的に凶暴化した人々が襲いかかってくる作品もあれば、『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ゾンビーノ』のようなコメ…
『樹海村』は『犬鳴村』からどうアップデートされたか ほぼ同じプロットの中に感じる革新
日本には、行ってはいけない場所があるーー。Jホラーの巨匠・清水崇による新たな映画プロジェクト、「実録!恐怖の村シリーズ」。2020年には第1弾となる『犬鳴村』が公開され、2021年の2月には第2弾『樹海村』が公開されたばかりだ。1年に1作のハイペースで世に放たれる本シリーズは、2作目にしてすでにその“…
『花束みたいな恋をした』は“最後の砦”? “コミュニケーション”を軸に考える近年の恋愛映画
また、私たちを苦しめる恋愛映画が爆誕してしまった。他でもない、『花束みたいな恋をした』だ。あの二人がダメなら、もうダメじゃん。そんなふうに匙を投げて帰り道、歩道のタイルの模様ばかり見て映画館を後にした人は何人いるだろうか。 映画全体に蔓延るカルチャーリファレンスの数々に、この作品が“サブカル恋愛映…
心揺さぶる『すばらしき世界』 この純粋な男が生き抜ける優しい世界を願ってやまない
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、通っていた保育園を見に行ったら記憶にあるよりもずっと小さくて驚いたアナイスが『すばらしき世界』をプッシュします。『すばらしき世界』 どんな人にとっても、幼少期…
『CUBE』なぜいま菅田将暉主演でリメイク? 成功の鍵はデスゲームジャンルへの“本気度”
1997年にカナダから生まれたシチュエーションスリラー/スプラッターホラー映画CUBE』が2021年、和製になって甦る。オリジナルはどちらかと言えばカルト的人気の作品だが、リメイク版は菅田将暉を主演に迎え、杏、岡田将生、田代輝、斎藤工、そして吉田鋼太郎と豪華俳優陣が脇を固めている。一体なぜ、いまになっ…
ファンが本当に見たかった物語の続き 『ジュラシック・ワールド/サバイバルキャンプ』の凄さ
Netflixオリジナル『ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ』が、凄い。その一言に尽きる。2020年9月18日よりシーズン1が配信されたと思いきや、1月22日からすでにシーズン2が配信された。わずか4カ月程度で続編を出せたこと自体も凄いが、そんなスピード感がありながらも、非常に丁寧な作りがさ…
『ヘレディタリー/継承』が愛され続ける理由とは 短編から探るアリ・アスターの作家性
アリ・アスター監督の『ヘレディタリー/継承』がNetflixに配信されてからしばらくの間、国内映画TOP10にランクインしていた。あのトラウマ級のホラー映画が、なぜここまで人に支持され、愛され、「アリ・アスター大好き!」という流れを生み出したのか。それを一言で説明するなら、彼が “ヤバい奴”だからであ…
ニコラス・ケイジの使い方が大正解 『あなたの知らない卑語の歴史』で学べる“本当の英語”
英語を勉強したい、という方は少なくないと思う。でなければ、昨今ありとあらゆる切り口で展開される英語のテキストブックの類が売れるはずがない。その中でも、やはり注目されているのはスラングの使い方。英語を勉強したい人の大半は英文を読むより、英語を使った会話を楽しめるようになりたいのではないだろうか。そんな時…
『ブラック・ミラー』製作陣が贈る『さらば!2020年』 過激ゆえにリアルな風刺で得る学び
『2020年に死を!(Death to 2020)』という、どぎついタイトルが突如Netflixのホーム画面にデカデカと掲げられた。確かに、2020年は酷い年だった。想定外続きで、様々な規制に、パンデミックによる大勢の犠牲者。多くの人にとって思い出したくもない1年であることは間違いない。しかし、逆に忘…
グロさ満点なのになぜ人気? 一気観必至の韓国産ホラー『Sweet Home』の魅力は構成にあり
昨年、Netflixで最も視聴された作品は『愛の不時着』だった。それだけでなく、『梨泰院クラス』も社会現象になるほどの人気を博し、それに続いて現在は『スタートアップ:夢の扉』が国内総合TOP10入りをキープしている。『愛の不時着』が起爆剤となり、今や総合順位に常に韓国ドラマがランクインしているほどの韓…
『今際の国のアリス』国内外でヒットの理由 『バトル・ロワイアル』から続くジャンル人気から探る
Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』が配信されるやいなや、ユーザーが作品を選んで視聴した回数に基づく国内総合TOP10で首位をキープする人気っぷり。シーズン2の制作発表も最近された本作は、『週刊サンデー』で連載された麻生羽呂による原作を実写化したもの。主人公の有栖(山崎賢人)と親友のチ…
『クイーンズ・ギャンビット』で一躍話題に アニャ・テイラー=ジョイはなぜ人を惹きつける?
2020年、最も話題になったドラマの一つがNetflixオリジナル『クイーンズ・ギャンビット』。チェスをテーマにした硬派な作品でありながらも、主演を務めたアニャ・テイラー=ジョイのファッションやヘアメイクも見どころで、多くの人が様々な楽しみ方ができたものだった。Netflixが製作したリミテッドシリー…
何かを守るために戦う女性たち 『ワンダーウーマン』『透明人間』など2020年のヒロインから学ぶ
2020年は誰もが疲労し、圧迫感とたくさんのストレスを感じた1年だった。だからこそ、時に自分の器から負の感情が漏れ出てしまい、誰かに心ない一言を言ってしまったり、何かを攻撃してしまったりした人も少なくないのではないだろうか。大変だったけど、私たちは頑張った。健康に、ここまでひとまずやってこられたのは、…
余裕のないロック様が新鮮! 主人公家族の有能っぷりが最高にアツい『スカイスクレイパー』
ロック様がロッククライミング、なんて冗談はさておき『スカイスクレイパー』が12月19日のフジテレビ系土曜プレミアムで地上波初・本編ノーカットで放送される。 ドウェイン・ジョンソン演じる主人公が、香港にて高さ1000メートル超えの燃え盛る摩天楼を舞台に家族を救出するという物語。この高層ビルはただ火事…
国民的猫型ロボットが落ちこぼれであることを思い出したい『STAND BY ME ドラえもん2』
子供の頃、のび太のことを羨んだ人は多いだろう。どんな困難に降りかかられても、彼の隣にはいつだって青くて丸みを帯びたフォルムの相棒がいたからだ。私も欲しかった。決してあの“四次元ポケット”が欲しかったわけではない。私たちはいつも、どんなに自分がダメダメでも隣に居続けてくれる“ドラえもん”が欲しかったのだ…
繊細な悪役に定評あり 『ファンタビ』新グリンデルバルド役マッツ・ミケルセンの魅力を徹底解剖
マッツ・ミケルセンと聞いて思い浮かぶのは、彼のキャッチコピー「北欧の至宝」。いや、“至宝”と呼ばれすぎにも程があるのではないだろうか。いい加減何か他のキャッチコピーを考えてあげたい。 人々に至宝と呼ばれ続けられるこのデンマーク出身の俳優は、つい最近『ファンタスティック・ビースト』第3作…
ジョニー・デップ演じるグリンデルバルド最後の姿に 復習マストの『ファンタビ』第2作をおさらい
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が本日11月13日の日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』で初放送されます。ちょうど今、出演者の降板問題が話題になっている本シリーズ。1作目の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』を振り返りながら、『ハリポタ』シリーズとの関連性や違い、魅力に迫…
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は“2回目”が楽しい 振り返ると気づく魅力的なシーンの数々
今年もまた、ハロウィンの時期がきた。ジブリ特集が夏の訪れを教えてくれたなら、ハリポタは秋の訪れを教えてくれる。三週にわたって『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)で放送される『ハリー・ポッター』シリーズ。今週の放送はシリーズの中でもっともっと評価されるべき2作目『ハリー・ポッターと秘密の部屋』だ。ハ…
Netflix『アグレッシブ烈子』の真価はヒロイン像にあり 新シーズンでも描かれる20代のリアルな現実
サンリオ出身とは思えない異色のキャラクター、烈子。レッサーパンダ、25歳の蠍座A型。彼女の日常が描かれるNetflixシリーズ『アグレッシブ烈子』も、ついにシーズン3が配信された。基本的に登場人物は全て動物というファンタジックな世界観に対して、内容がエグいほどリアルなのが特徴の作品。烈子とタメである著…
Netflix『もう終わりにしよう。』が本当に終わらせたかったこと 話題を呼んだ謎の数々を読み解く
もう終わりにしよう。 例えば夜更かし、次の日に二日酔いになるような深酒、食事制限のみの万年ダイエッター、うまくいかないとわかっている惰性の関係。私たちは常に何か新しいことを始めたいと考えたとき、悪しき習慣や状況を終わらせようとする。その終わらせ方は人それぞれだ。何か始めることもなく、ただ終わらせた…
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』鑑賞前に押さえたい8つのポイント その成功の要因を探る
5年前。あまりにも最高すぎて、銀色のスプレーを口元に振りかけんとする勢いで映画ファンが狂いに狂った映画が公開された。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だ。前作から長い間を開け、30年ぶりとなるシリーズ4作目という立ち位置でありながらも、『マッドマックス』というものを知らない人が観ても十分に楽しめる…
『事故物件 恐い間取り』の背後にある、不気味な実話の数々 恐怖は私たちのすぐそばに
実は、昔住んでいた家の隣のアパートに夜、救急車とパトカーが来ていたことがある。私はその時どこかを遊び歩いていて、実際にその現場を目撃したわけではない。その後なんとなく、病気による孤独死という風の噂を耳にした。真相はわからないが、私は大島てるのサイトにそのアパートが登録されていたらどうしようと、ずっと不…
【ネタバレあり】『呪怨:呪いの家』で描かれた“本当の恐怖” 鍵となるのは実在の凶悪事件
人は幽霊を怖がる。私も怖い。夜寝るときは、誰かに引っ張られないように足を布団の中にしっかりしまって、その布団の中身も“決して”覗かないようにする。そこに佐伯伽椰子がいるかもしれないから。 ビデオ版にはじまり、映画も何作も作られた『呪怨』シリーズは、その衝撃の映像の数々で私たちにトラウマを与えてきた…
『ストレンジャー・シングス』『ゴジラ』出演で一躍スターに 15歳ミリー・ボビー・ブラウンの素顔
Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の最新シーズンが7月4日より配信開始となる。先日、作品公式Twitterには「彼らはもう子供ではない」という文言とともに、メインキャストの集合写真が掲載されていた。本当だ! いつの間にこんなに大きくなって! と、思わず親戚のおばさ…
ミュージカル映画と相性抜群!? 『アラジン』4DX版、音楽&ダンスから“匂い”まで細いギミック満載
魔法の絨毯に乗ってきました。 みなさん、ついに実写版『アラジン』が公開されましたね。早速先日観に行きましたが、子供の頃からビデオが擦り切れるほど観ていた大好きな作品だったこともあり、細かい描写も含めてそのまま実写化されている点、またオリジナルにない新しい要素の追加など見どころ満載でした。しかし、何…
『ショーン・オブ・ザ・デッド』元祖“伏線回収ゾンビコメディ”の魅力とは? E・ライト監督の映画愛
みなさん、突然ですがゾンビ映画って「~オブ・ザ・デッド」というタイトルが多いですよね。これはゾンビの生みの親とも呼ばれている監督ジョージ・A・ロメロが手がけた『ゾンビ(Dawn of the Dead)』からの派生や、オマージュ的な作品に付けられているものです。最近では、原題は全然違うのにゾンビものだ…
『アクアマン』4DXが全世界で200万人動員突破目前! ド派手ながらも絶妙な“水と揺れ”の演出
突然だが、私は「4DX大好き芸人」と言っていいほど、大作映画が公開されるたびに4DXで観る選択をしてしまう。だって、席が動いて面白いんだもん! 特に水系映画を4DXで観るのが好きだ。昨年秋に公開されたサメパニックムービー『MEG ザ・モンスター』もすごかった。しかし、2月に公開された『アクアマ…
『ミスター・ガラス』が描く異色のヒーロー像 シャマラン監督初“ユニバース作品”に潜むテーマとは
1月18日より日本公開された『ミスター・ガラス』は、国内はもちろん世界興収も右肩あがり。M・ナイト・シャマラン監督初の“ユニバース作品”として、非常に良い成績を収めている。実は、彼は前作の『スプリット』、そして本作を全て自分の資金で制作しているのだが、ご存知だっただろうか? この『ミスター・ガラス…
『ファンタビ』やMCUからあのキャラもランクイン 2018年、“最悪に最高だった”ヴィランTOP5
また一年が終わりを迎える。2018年、映画・ドラマシーンで印象的だったのは“ヴィラン(悪者)”の在り方だった。そもそも、ヴィランって何だろう。考えた時に真っ先に思い浮かぶのが、『アンパンマン』のばいきんまんだ。ばいきんまんは、わかりやすく悪者としていつも登場する。しかし、「ばいきんまんは時にはいいこと…
映画『テルマ』年頃の少女にとっての恐怖を描く、抑圧されたイノセントホラー
『RAW 少女の目覚め』に続く青春ホラー
映画『ファースト・マン』がネクストレベルの映像作品に到達できた理由を完全解説! | ciatr[シアター]
『セッション』や『ラ・ラ・ランド』と、アカデミー賞作品の監督として知られるデイミアン・チャゼルの新作『ファースト・マン』が2月8日より公開。前作に続いき主演にライアン・ゴズリングを迎え、まさに鉄板タッ
【ネタバレ】ホラー映画『来る』が描いた本当に怖いもの ぼぎわんの正体を徹底解説・考察 | ciatr[シアター]
「来る。」何が、来るのか。それは恐ろしいバケモノ、ぼぎわんだ。ぼぎわんとは何か。それは主人公の田原秀樹の実家地域で言い伝えられた、「悪さばかりする子、言うことを聞かない子を山に攫ってく」妖怪である。主
【ネタバレ】「死霊館」シリーズのファンの『死霊館のシスター』に対する本音【レビュー】 | ciatr[シアター]
寝る時は明かりを少しでもつけていないと寝れない。クローゼットは“間違っても”開かないように、扉の前に物を置いてる。トラウマは小学生低学年の時に観た『ポルターガイスト』。おばけ怖い。そんな怖がりな私、映
【臨場感MAX】『クワイエット・プレイス』最も静かな映画を、爆音で楽しむーー。【体験】 | ciatr[シアター]
2018年公開ホラー映画作品の中でもダントツで評価の高い『クワイエット・プレイス』。「音を立てたら即死」という設定の本作をあえて爆音上映で観ると、想像を超えた新たな映画体験を味わう事ができました。本記事では爆音で観る本作品の魅力をご紹介します。
【解説レビュー】レディ・バードの意味とは?17歳、悪気もなく嘘をついていたワケ『レディ・バード』【ネタバレ】 | ciatr[シアター]
レディ・バードLadyBird2017年アメリカ94分17歳。青春映画の中で最もフィーチャーされるであろう、特別なこの歳。沢山傷ついたり、悩んだり、初めての体験をしたあの時。あなたはどんな、17歳を生
ファッション業界も注目の『クリムゾン・ピーク』完璧なまでに美しい衣装の意味とは? | FILMAGA(フィルマガ)
(C) Universal Pictures. 『パシフィックリム』の監督ギレルモ・デル・トロの待望の最新作。 アリスインワンダーランドで一躍有名になったミア・ワシコウシカとMARVELの『マイティ・ソー』からソーの兄弟 […]
感動のラストは必見!『アデライン、100年目の恋』真実の愛を求める全ての人へ | FILMAGA(フィルマガ)
みなさんは『真実の愛』を信じますか?私は意外と素直に『運命』だったり『真実の愛』の類のものを信じたがるタイプです。時々、恋がうまくいかないときは「そんなもんありゃしないんだよ!」なんてふてくされたりもしますが(笑) 映画 […]
【映画で考える人生】『マイ・インターン』に学ぶ、今すぐ真似したい人としての在り方 | FILMAGA(フィルマガ)
ロバート・デニーロ、アン・ハサウェイ共演の大注目作品『マイ・インターン』。みなさんはもう見ましたか?まだ見てない方は是非見に行ってほしいです! もともと『プラダを着た悪魔』の大ファンだったので公開直後に見に行ったのですが […]
ハロウィンにぴったり!人間とゾンビの恋愛を描いた異色ゾンビ映画はいかが? | FILMAGA(フィルマガ)
好きな人に一途にアタックし続けても振り向いてもらえない。むしろとっくの昔に振られているのに這い上がっていくようなゾンビのような恋愛、身に覚えがありませんか?そう、まさしくゾンビ的恋愛。 今月24日公開の『ゾンビ・ガール』 […]
【ANAISによる“恐竜と映画とわたし”】③B級恐竜映画のススメ!チープに見える訳と魅力 | ciatr[シアター]
こんにちは、恐竜をこよなく愛するナードな映画ライターANAIS(アナイス)です。「恐竜」と「映画」この二点を軸に進めて行く連載「ANAISによる“恐竜と映画とわたし”」も、三回目となりました。先週の記
このNetflixオリジナルがスゴい③『ジェラルドのゲーム』【ciatr編集部が選ぶ】 | ciatr[シアター]
「なんだか最近Netflixオリジナル作品がおもしろすぎる」ということで、本当におすすめしたい作品を編集部視点で思いっきり綴った連載記事を毎日お届けします!第三回目は『ジェラルドのゲーム』。
【ネタバレ注意】『RAW』食欲と性欲は、似ている。【レビュー】 | ciatr[シアター]
RAW少女のめざめGrave2016年フランス・ベルギー98分食欲と性欲は似ている。似ているというか、もはや同じです。酷くお腹が空いた時は、自分のどこかで性への渇望を感じる。お腹が膨れて動けないときに
【ネタバレ解説】『キングスマン:ゴールデン・サークル』は前作と比べて何が面白いのか | ciatr[シアター]
【ネタバレ注意】『キングスマン』の続編となる『キングスマン:ゴールデン・サークル』が2017年に公開!前作で殺されたはずのハリーが実は生きていた!しかし、何故?こちらの記事では、1作目と比べた今作の魅力をレヴューします。
『ブレードランナー2049』をネタバレ徹底解説!Kの正体とは、デッカードはレプリカントだった!?【レビュー】 | ciatr[シアター]
ブレードランナー2049BladeRunner20492017年アメリカ前作『ブレードランナー』の30年後を描いた続編『ブレードランナー2049』。新たなブレードランナー、Kを主人公に迎えて物語が進ん
『スイス・アーミー・マン』死体が教えてくれる、“生きる”ということ【結末ネタバレ回避レビュー】 | ciatr[シアター]
スイス・アーミー・マンSwissArmyMan2016年アメリカ97分あなたは、死体が怖いですか?私は怖いです。厳密に言うと、お化けの方が怖いです。それはさておき、もう一つ質問をさせてください。よくあ
「ジュラシック・ワールド」ラプトルの活躍を振り返る!4姉妹は人間を裏切ったの? | ciatr[シアター]
1993年に公開された『ジュラシック・パーク』で、一躍その名を馳せた中型恐竜・ヴェロキラプトル。映画の中では「ラプトル」と呼ばれ、ティラノサウルス以外で唯一シリーズ全作に登場しています。この記事では、
「ジュラシック・パーク」ティラノサウルスはなぜ人間を助けた?首元の傷や鳴き声の変化を考察 | ciatr[シアター]
1993年に公開された『ジュラシック・パーク』以降、シリーズ続編が4作品公開されています。それらに必ず登場する恐竜、ティラノサウルス。映画のロゴマークにも、その骨格が描かれているなど、ティラノサウルス
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